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介護業界で働く先輩にインタビュー「音楽業界から介護業界へ」
Contents(目次) 通所介護(デイサービス)とは 介護事業所インタビュー「音楽業界から介護職へ」 異業種から介護職への転職を考えている方へ 介護事業所紹介 1. 通所介護(デイサービス)とは 介護のことに対してまったく知識がない方でもデイサービスという言葉を聞いたことがないという方は少ないのではないのでしょうか。実際に、通所介護(デイサービス)は、どういったサービスでどういった方々が働いているのでしょうか。 通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。 利用者が通所介護の施設(利用定員19人以上のデイサービスセンターなど)に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。生活機能向上グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。” ・利用者の社会的孤立感を防ぐ ・利用者の家族の身体的負担と精神的負担の軽減を行う 主に利用者は、要介護状態等区分の要介護1以上の認定を受けた方 ※ 厚生労働省 介護サービス情報公表システムより 利用者とその家族をケアするといった意味では、社会的にもとても重要なサービスだと言えます。 今回、インタビューで訪問した「デイ・ライフ モア 世田谷用賀 」のグル-プ事業所の「デイ・ホーム モア世田谷瀬田」では、宿泊の対応も可能だそうです。 2 介護事業所インタビュー「音楽業界から介護業界へ」 ▲今回インタビューを受けてくださった、音楽家であり、現在は介護職に就いている河辺さん かいチャレスタッフ:介護職に就いたきっかけは何だったのでしょうか? 河辺さん(以下敬称略): 現在、介護職について4年目で、40代半ばまで音楽業界でお仕事をしていました。これまでずっと音楽のお仕事に携わってきて、一歩立ち止まって考えるときがあり、音楽(生演奏)を通して何を表現したいのかを自分に問いかけるとともに、もっと身近な手の届く範囲で音楽を届けたいという気持ちが出てきました。 その場合、どのような方法があるのかを考えたときに、介護の現場には音楽を楽しんでくださる方がすぐそばにいらっしゃいます。なおかつ、認知症を患っている方などは、そのせいでコンサートや音楽会などに行けない、そういう立場の方にすぐに音楽を届けられると思ったんです。 どこかに演奏活動ができそうな介護現場ってないのかなというところがきっかけになります。 かいチャレスタッフ:もともと「介護」にはご興味があったのでしょうか。 河辺 : 例えば、40代半ばまでの音楽活動の中で、ボランティアで福祉施設や保育園など、そういった場所で演奏する機会というのがありました。ただ、実際に現場に入った時にどんなお仕事をしているのかについては全くイメージがなかったです。 かいチャレスタッフ:その後、どういう形で介護のお仕事を探されたのでしょうか? 自分が企画したことを実現できる介護の現場があるのかどうか、というところがポイントでした。弊社に関していうと、まず企画職としての募集でしたので「自分のアイデアはこうです、御社でこれができますか?」と提案を行い、それに対して「ぜひ、やってください」というお返事でした。とくに私の目的が音楽を拡げたいというところがあったので、そこが実現できることが前提で、介護のお仕事自体は、現場に入ってみて覚えればいいかなという気持ちで臨んでいました。 「通所介護」という言葉自体も知らなかったです。 (弊社には)通所介護、訪問介護、訪問看護ってあって、自分のやりたいことが通所介護の中でできることは、後から分かりました。 かいチャレスタッフ:現在のお仕事内容を具体的に教えていただけますか? 河辺 : 会社に入って最初は、通所介護の介護職としてお仕事を始めました。送迎の支援であったり、フロア勤務のお仕事、夜勤もやっていました。それが通常で、毎日お仕事をしていく中で、レクリエーションの一環として「月に1回以上のコンサートを開く」という企画を会社に示し、入社して3ヵ月目からスタートしました。それが気付けばもう、4年近くになります。毎月毎月が今に重なり、今ではコンサートも100回に近づいています。 そもそも、私の目的が音楽を届けたいというところがあり、それを会社側が汲み取ってくださり、弊社の通所介護の全3事業所でコンサートをしましょうという流れを作ってくださった。 それまでは所属していた事業所一つだけで、年間でいうと12回、今は3倍になっています。自分の演奏以外にも外から演奏家に来ていただいたり、とにかくどんどん拡げていくという方向にシフトしています。 現在は、演奏活動以外にも広報や人事に関わる部署に所属していて、SNS関係であったり、ホームページの運営も行っています。以前は事業所毎にホームページがあり、会社が大きくなってきたので統合した方が良いかもしれないという提案をして、今の会社のホームページにリニューアルをしました。 かいチャレスタッフ:本当にお仕事が多岐に渡っていて、河辺さんの才能が活きてますよね。介護の現場で、それまでのお仕事のノウハウが活きる場面ってあったりするのでしょうか? 河辺 : 弊社は、他と比べてわりと色々なチャレンジをしている方だと思います。現場でも、例えばiPadを導入して、ただ配布するのではなく、どのように活用したら、職員が快適になるだろうか。ファックスでやり取りしていたりするところとかもペーパーレスに改善できるんじゃないかなど、改善志向の方が多い会社なので、アイデアを出しやすいです。 かいチャレスタッフ:この業界に入ってみて、つまづいた部分や難しかった部分はありましたか? 河辺: 現場に入ってみて、まず戸惑ったのは想像以上に分刻みの1日だなと思いました。こんなに細かく1日が動いていることを目の当たりにして、これは大変だと感じました。 ただ、その大変さは一人でやるべき大変さではなく、チームでやることなんです。 チームがよりよく動くためにはどうしたら良いのかなど、改善策を考える楽しみはあります。考えたことが、うまくいった時は、みんなで喜びを分かち合える。今日は体力的にも余裕があり、仕事的にもうまく回っている時は、もっとご利用者様に喜んでもらえることや、庭にお散歩にお連れしようなど、そういうアイデアを自分でどんどん率先してできるので全てが面白いです。 もう一点は、思った以上に体力が必要だというこを感じました。 いわゆる介護現場ってキツイという話はよく聞くと思います。しかし、どういったキツさなのかを現場に入って見渡してみると、やはりご利用者様に何かあってはいけないということが一番だと思います。例えば、転んでしまい入院してしまうことなど。つまり、体力よりも気持ちを常に気をつける方向に持っていくことが難しい作業になります。常に気を張ってなければいけないという疲れがあります。 単純に、力が必要かどうかに関して言えば、そこは心配ないと思います力を分散させる身体の使い方は初任者研修でも学べますし、現場では先輩が教えてくれます。華奢な方でもやりようがあるんです。 かいチャレスタッフ:現場で独り立ちできたという実感が出てきたのはいつぐらいからでしょうか。 河辺:実感としてあるのは、初任者研修を受けた後が大きいと思います。やはり現場の知識もそうですけど、座学で得る知識というのも必要だと思います。知識が現場と初めてリンクして、「なるほど、これはこういうことだったのか」と全部が腑に落ちて、ようやく自信を持って自分でも介護のお仕事ができるようになりました。 かいチャレスタッフ:働きながら初任者研修の資格を取る難しさってありましたか? 河辺 : そうですね。初任者研修は会社に入ってからお休みの日を使い、大体3カ月間、週に一度勉強することが少し大変かなと思います。ただ、自分の中では早くお仕事を覚えて一人前になって、自分のやりたいことにもっと注力していきたいという気持ちがあったので、そこに対するキツさっていうのはなかったです。むしろ現場を経験しているからこそ、初任者研修の授業の内容が理解しやすかったです。現場を知らないで勉強をしていたら、「ここってどういうことだろう」と感じていたと思います。お仕事をしながらの方が体力的にはキツいかもしれないけれど、トータルで考えたら時間的には短く理解できるかと思います。 かいチャレスタッフ:スキルアップやキャリアアップを考えて介護職は自分に合っているかどうかを考えられている方もいると思います。そのあたりは、どう感じられますか? 河辺 : キャリアアップという点でいうといろんなキャリアがあると思います。例えば弊社の場合ですと、事業所の中では介護職員として働いた後に、リーダー職があったり、それより上は管理者という職があったりとかで、通常の介護業界というと、そういったステップがあると思うんですけれども、私の場合は、そういうステップではなくて、もっと音楽を拡げていきたいというキャリアアップを考えた場合に、自分のやりたいことをどんどん積み重ねていけるという点では、すごく魅力的な会社かなって思います。 かいチャレスタッフ:他の業界で働いている方が、河辺さんのように介護の業界で働くことについてどう思われますか? 河辺 : 介護の知識やスキルは、初任者研修を受けて思ったのですが、これって皆が持っていて良い知識やスキルなんです。だから、逆にそれを持った上で自分のできることを活かすことがが介護の現場ではやりやすいと感じています。 かいチャレスタッフ:現在の職に就いて、楽しいと感じる部分はありますか? 河辺:例えば、一日の中で「ありがとう」と言われる回数って何回ありますか? このお仕事では、なにかを一回お手伝いすれば「ありがとう」が返ってきますし、送迎でご家族様と会えば「ありがとう」って言われる。本当に日々感謝がダイレクトに伝わってくる。これって、なかなか無いお仕事ですよね。単なる建前で言っている訳ではなくて、本当に「ありがとう」っていう感謝が伝わってくる。「ありがとう」って温度があるじゃないですか。その温度が温かいというか。それは多分、現場に行くと本当に感じることじゃないかなと思います。 かいチャレスタッフ:これから将来、どういうことを実現していきたいですか? 河辺:今はコロナで、コンサート自体の回数は増やせるんですけれども地域に拡げることや、そういったことができないので、やはり地域の方や保育園のお子さんにも来ていただいて演奏を聴いてもらうことはしてみたいです。どんどん巻き込んでいけると音楽が拡がると思いますし、ご利用者様のご家族様を大きな会場に招待して、のど自慢大会みたいなことをやったり、その生バンドに職員が出演していたりしたら面白いなと思っています。 かいチャレスタッフ : 貴重なお話、ありがとうございました。 3. 異業種から介護職への転職を考えている方へ 今回のインタビューを受けてくださった、株式会社moreの河辺さんがお話していただいたように、異業種から介護の職場へ転職したことで、さらに活躍をしている方たちが多くいらっしゃいます。しかし、これから介護の現場で働いてみたいと求職中の方がつまづいてしまうポイントは「自分にマッチした職場をどう見つけるか」ということなのではないでしょうか。 —---- 自分にマッチした職場を見つける 自分の働きたい環境や条件とマッチする職場を見つける作業は、何も業界のことを知らない場合とても時間を要する作業だと思います。かいチャレでは、最大5つの事業所のインターンシップを受けることができ、知識や経験をつけると同時に、働く条件や、資格取得へのプロセス、実際の環境などを働きながら確認できるので、何も知らない状態で働きはじめるよりも、「思っていたお仕事や環境と違った」といったイメージによるギャップが起きにくいです。 もちろん、かいチャレのスタッフがお悩みをお聞きしてサポートをしていきますのでぜひ一度、かいチャレの説明会へお越し下さい(ZOOMで参加することも可能です) —---- 資格取得について 介護職に就きたいと考えている方の大半は、介護職員初任者研修の資格を取るかどうかを迷われている方がいっらしゃるのではないでしょうか。今回のインタビューを受けてくださった河辺さんや、実際に介護の現場で働いている方にお話を聞いてみると職場に入る前に資格を取得することは必ずしも必要がないということです。まずは、希望の職場が見つかったらその職場の人にどの段階で資格を取った方がよいかどうかを聞いてみることが一番のようです。 かいチャレでは、資格取得講座のプレゼントの特典があります。気になった方はぜひお問い合わせ下さい。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 4. 今回ご紹介した事業所情報(デイ・ライフ モア 世田谷用賀) 今回取材を行った、デイライフモア世田谷用賀を運営する株式会社moreは、通所介護・訪問介護・訪問看護の3事業を行っており、利用者様を中心に介護が必要な方へのトータルなサービスが受けられます。 未経験者OK 資格取得制度あり LGBT当事者在籍 年齢不問 各種手当あり 事業所名 デイ・ライフ モア世田谷用賀 事業所所在地 〒158-0096 世田谷区玉川台2-17-2 最寄り駅 東急田園都市線用賀駅より徒歩7分 募集職種 介護企画職・訪問介護職 事業所PR ●ルールで縛るのではなく、一人ひとりの個を見極めて 教育する文化を大切にしています。 ●育児・介護休業の取得100%!産休復帰率も100%! 働きやすさトップクラスです。 ●20を超えるユニークな福利厚生!(ファミリーサポー ト手当、提携保育園の利用補助金制度、社宅など) ●趣味や経験がお仕事としてのイベントも多数!(ハロウィン、ダンス、展覧会、演奏会など)
インタビュー -
介護業界で働く先輩にインタビュー「介護はみんなの身近な課題」
1. 訪問介護のサービス提供責任者とは? Contents(目次) 訪問介護のサービス提供責任者とは? サービス提供責任者のお仕事 【インタビュー】おおきなき大田 介護のお仕事のキャリアアップ 介護事業所紹介 1. 訪問介護のサービス提供責任者とは? 「訪問介護」は下の1〜3のように、その行為に応じて3つの類型に区分されています。 1.身体介護 利用者の身体に直接接触して行われるサービス等(例:入浴介助、排せつ介助、食事介助 等) 2.生活援助 日常生活の援助であり本人の代行的に行われるサービス (例:調理、洗濯、掃除 等) 3.通院等乗降介助 通院等のための乗車又は降車の介助(乗車前・降車後の移動介 助等の一連のサービス行為を含む) これらサービスを提供するために必要な職員も定められています。具体的には、 訪問介護員等※1 常勤換算方法で2.5以上※2(※2 スタッフの数が足りているかどうかを計る指標:常勤職員の人数 + 非常勤で働く方の4週間の勤務時間 ÷ 常勤職員の勤務時間 ) サービス提供責任者 介護福祉士、実務者研修修了者、旧介護職員基礎研修修了者、旧1級課程修了者、3年以上介護等の業 務に従事した介護職員初任者研修課程修了者 ・訪問介護員等のうち、利用者の数40人に対して1人以上 (原則として常勤専従の者であるが一部常勤職員でも可。) 管理者 常勤で専ら管理業務に従事するもの ※「訪問介護員等」 介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、 旧介護職員基礎研修修了者、旧訪問介護員1級又は旧2級課程修了者をいう。 サービス提供責任者は「職種名・役割」であり、「サービス提供責任者(サ責)」という資格や研修があるわけではありません。 原則、訪問介護事業所の利用者の数が40人に対して常勤の方で1人以上をサービス提供責任者としなければならないと厚生労働省が基準を設けており、訪問介護事業所の業務を取りまとめ、利用者が、質の高いサービスを受けられるようにサポートすることが役割になります。 このサービス提供責任者は、事業所の利用者の人数に合わせて必要な人数が変わります。 利用者が40人以下なら1人、41人以上なら2人、と必要な人数が増えていきます。 なれるのは、介護福祉士、実務者研修修了者、(旧課程)ホームヘルパー1級課程修了者が条件となります。 2. サービス提供責任者のお仕事 では、サービス提供責任者の具体的なお仕事内容はどんなものがあるのでしょうか。主に以下の8つが挙げられます。 ① 訪問介護計画の作成 利用者の状況に合わせた「訪問介護サービスの計画書」を作成します。 ② 利用申込みの調整 サービスに関する相談や利用するために必要な手続きなどの調整を行います。 ③ 利用者の状態変化、サービスへの意向の定期的な把握 利用者の自宅を訪問しご本人とそのご家族と面談をし、利用者の希望や日常生活の課題、お宅の状況などを把握、ヒアリングをします。 ④ 居宅介護支援事業者との連携 利用者や家族とケアマネジャーが出席し、提供するサービスなどを話し合う場であるサービス担当者会議に出席し、提供する介護サービスについて情報共有をおこなったり、必要なサービスの提案や検討を行います。 ⑤ 訪問介護員に対しての具体的援助方法の指示及び情報伝達 ⑥ 訪問介護員の業務の実施状況の把握 提供している介護サービスに問題がないか、定期的に利用者の自宅を訪れて確認するモニタリング業務などを行います。 ⑦ 訪問介護員の業務管理 訪問介護員の勤怠管理、利用者さまに合った訪問介護員の選定を行います。 ⑧ 訪問介護員に対する研修、技術指導等 サービスの改善を検討したり、利用者への対応だけでなく、訪問介護員に何かあれば相談に応じ、適切なアドバイスを行います。 3. 介護事業所インタビュー ▲今回インタビューを受けていただいたのは、株式会社日本エルダリーケアサービスが運営する訪問介護事業、おおきなき大田の稲坂さん。 かいチャレスタッフ:いまはどんなお仕事をされていますか? 稲坂さん(以下敬称略):サービス提供責任者をしています。 具体的には、ケアマネジャーさん経由で新規の依頼があればその方のお宅に訪問し、どんなサービス、介助が必要かをカウンセリング、ヒアリングをします。 次に事業所内で利用者様に必要なサービスを担当者会議で検討し計画をたてます。 その後、何度か自分でご利用者様宅を訪問し実際にサービスを提供し現場やご利用者様に必要な内容を確認し、事業所のスタッフの中から担当者を選定して引き継ぐ仕事をしています。 その他、スタッフのシフト管理もしています。 かいチャレスタッフ: いまのお仕事を始めるきっかけは何かありましたか? 稲坂:以前は清掃会社に勤めて飲食店の清掃を担当していたのですが、 コロナの影響によって清掃現場の数が激減したタイミングでいまの事業所で管理者をしている幼馴染から誘われたこと、姉も介護の仕事をしていてもともと介護のお仕事に興味もあったこともあり、面接へ伺ったのがきっかけです。 かいチャレスタッフ:働き始めてからはどんな流れで仕事を覚えていきましたか? 稲坂:まずは、先輩の現場へ同行し、仕事の流れを見学するところからでした。 次に先輩の担当する現場で実際に補助的な業務を一緒にさせてもらい、慣れてきた段階で責任者から独り立ちできるかどうか確認が入り、自分自身で独り立ちできると確信を持てたときに、利用者の担当を任せて頂きました。 かいチャレスタッフ:いまはサービス提供責任者の役職をされていますが、どんな経緯で今の役職になられたんでしょうか 稲坂: 私の場合は、まずは面接後に事業所さんに介護職員初任者研修のお誘い、手配をしていただき、1か月ほど学校に通いました。 今は、リモートで授業を受けられるクラスもあるそうですが、私はコロナの出始めだったので通いでした。 その後にも、会社から介護福祉士実務者研修の受講要件に該当するので受講してみては、とお誘いがあり、この介護福祉士実務者研修を修了するとサービス提供責任者にもなれるとのこともあり、受講させてもらいました。 介護職員初任者研修の授業の中でも、資格取得や現場での経験に応じてキャリアアップが図れる点は聞いていて、その後実際に現場で働き始めてみて、もっと学びたい、資格取得やキャリアアップをしていきたいという思いはありました。 かいチャレスタッフ: サービス提供責任者って難しそうなお仕事だなと思うんですが実際にはいかがでしょうか? 稲坂:日々難しいことばかりですが、大変さは現場のヘルパーさんとそれほど変わりはないです。利用者さんのことを考えて、どんなサービスが必要か、どうすれば利用者さんの為になるか、どんなスタッフならこの利用者さんと合うかなど、利用者さんに合わせる点は一緒です。 ただ、責任を負う重圧に応えるだけの器量がまだ私に備わってないので、上司である施設長(管理者)に補助、フォローして頂いてやれていると思います。 かいチャレスタッフ:介護業界にはいろんなサービスがあると思いますが、訪問介護のよいところはありますか? 稲坂:ほかの通所や入所を経験していないので語弊があるかもしれませんが、訪問介護は私としては「真髄」だなと思っています。その人らしい生活をするためのお手伝いをすること、それに尽きるということです。 利用者様はご自宅で生活してきた、本当だったらずっと自分の家で末永く安心して暮らしたい、という一番の希望に近いところが訪問介護だと思っています。利用者さんの一番理想にかなっているお仕事をさせてもらってる点は真髄かな、と思っています。 ほかにも、家族だったら介護は大変だけど、私たちだったら苦労を思わないで介助ができる。 家族が介助するのはすごく大変なことだと現場に出ていて本当に実感があります。 1年365日のうち、ご家族に代わってちょっとの合間をお手伝いできて、ご家族を助けられるところも良いところだと思います。 かいチャレスタッフ:稲坂さんの思い、お話を聞いているとなんだか私も働いてみたくなります。介護のお仕事って本当に未経験でも大丈夫なんですか? 稲坂:私は訪問介護しか経験がないですが、身体介助はおむつの交換、入浴の介助は体を支える必要があり事故のないようにという点からまったく経験なく資格もない方となると難しいですが、 そこは段階を踏まえて学ばせてもらえて、先輩や上司の仕事っぷりを見て見様見真似でやってみて、研修などで学んだことと実際の現場が違うことだらけ、ということを身をもって体験しながら現場毎、利用者さん毎に慣れていけば大丈夫だと思います。 かいチャレスタッフ:これから未経験だけどやってみようと思っている方へアドバイスはありますか? 稲坂:どんな仕事をしていても介護って、皆さんの身近な課題で皆さんが味わうことだから、知っておいた方が絶対にいい。 将来の仕事にしようと思わなくても知っておくにはすごくいい業界。 専業主婦やちっちゃい子がいるお母さんでも短時間だけシフトで働けたり、皆さんの生活の形態に合わせて働けますし、私も親がいつ何時介護しなければならないことになるかもしれない。 そんな身近なテーマ、課題をお給料をもらいながら経験して学べるところが良いと思います。 かいチャレスタッフ:素敵なお話ありがとうございます。 4. 介護のお仕事のキャリアアップ 稲坂さんのお話にもあった介護業界のキャリアアップは、主に3つの方法があります。 ・新たな資格取得を目指す(介護職員初任者研修や実務者研修) ・より高度な資格を取得する ・サービス提供責任者、管理者 厚生労働省の介護職員を対象とした令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果よると、平均給与が資格の有無によって変わることがわかります。 保有資格 平均給与 介護職員初任者研修 30万1,210円 実務者研修 30万3,230円 介護福祉士 32万9,250円 資格なし 27万5,920円 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 5. 事業所紹介 ▲(左)株式会社日本エルダリーケアサービス 事業本部人材採用部 部長 山田さん 山田さんからの介護職を希望する未経験者へのアドバイス 介護はよく、在宅介護や施設介護を一括りにされてしまう側面があるのですが、実は明確に違っています。 自分の家族が介護サービスを利用する立場に立ってみるとよく分かるのですが、ご家族のほとんどの方が施設ではなく在宅で暮らしていってほしいと願っているのではないでしょうか。 施設で暮らしているご利用者様は、基本的には「在宅で暮らせなくなってしまった人」が多く、逆に、在宅で暮らしている人は「在宅で暮らせている人」が多いということになります。 もちろん、在宅介護のご利用者様の中にも、認知症が重たくなってしまい、ご家族の名前や顔が分からないという状態の方もいらっしゃいます。それでも身体機能は家で暮らせている状態だから、このまま在宅で暮らせてあげたいという思いを持っている方のケアを私達ができることは、やりがいにも繋がると思います。 とくに、介護職未経験者の方には、このことを知っていただければと思います。 シフト制 各種手当あり 年齢不問 時間相談可 未経験OK 資格制度あり 事業所名 おおきなき大田 事業所所在地 〒144-0045 東京都大田区南六郷2-20-2 コアパレス・K貸店舗A 1階 最寄り駅 京浜急行本線 雑色駅 徒歩10分 企業url http://www.elderly.jp/ 事業所PR 働きやすい会社で長く働きたい方 ▶職員の約30%が勤続10年以上、職員の約50%が勤続5年以上。 働きやすい環境を整えた弊社の勤続年数は業界平均1.5倍です。 どんどん成長していきたい方 ▶現場経験後、勤務年数に関わらずキャリアアップが可能です。 積極的に声を挙げる職員を応援します。 プライベートを大事にしたい方 ▶訪問・通所ともに夜勤がないので、オンオフをしっかり切り替えられます。 生活リズムを崩さずライフワークバランスを充実させることができます。
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