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介護業界で働く先輩にインタビュー「新しいことにチャレンジできる」
Contents(目次) 1. 介護支援専門員(ケアマネージャー)とは? 2. 【インタビュー】NPO法人グレースケア となりのでこちゃん 北口夏代さん 受け入れ事業所となりのでこちゃん 管理者/介護福祉士 山田涼子さん 事業者情報 1. 介護支援専門員とは? 介護職の中でも、介護支援専門員(ケアマネージャー)という職種は、よくお聞きするのではないでしょうか? 介護支援専門員とは、要介護者や要支援者の人の相談や心身の状況に応じるとともに、サービス(訪問介護、デイサービスなど)を受けられるようにケアプラン(介護サービス等の提供についての計画)の作成や市町村・サービス事業者・施設等との連絡調整を行う者とされています。また、要介護者や要支援者の人が自立した日常生活を営むのに必要な援助に関する専門的知識・技術を有するものとして介護支援専門員証の交付を受けた者とされています。 厚生労働省ホームページより 具体的なケアマネージャーのお仕事の流れ ① 利用者のニーズの把握: 利用者や家族との面談を通じて、利用者の生活状況やニーズ、希望を把握します。 ② ケアプランの作成: 利用者のニーズに応じた介護サービスの計画を立案し、家族や関係者と協議して最終的なケアプランを作成します。ケアプランには、必要なサービスや介護の目標、期間、実施する担当者などが明記されます。 ③ サービス提供者との連携: ケアプランに基づいて、適切なサービス提供者(ホームヘルパーやデイサービス、訪問看護など)を選定し、彼らと連携してサービスを実施します。 ④ ケアプランの実施・評価・改善: ケアプランが実施されている間、ケアマネージャーは定期的に利用者の状況を確認し、サービスの質や適切性を評価します。必要に応じて、ケアプランを改善・見直し、サービス提供者と協力して利用者に最適なサポートを継続的に提供します。 ⑤ 情報提供・相談支援: 利用者や家族に対して、介護に関する情報提供や相談支援を行います。これには、利用可能なサービスや制度、介護の方法など、さまざまな情報が含まれます。 ⑥ 緊急対応 : 利用者の状況が急変した場合や緊急事態が発生した際には、ケアマネージャーが迅速に対応し、適切なサポートを提供します。 ⑦ ドキュメンテーション : ケアマネージャーは、利用者のケアプランやサービスの実施状況、評価結果などを記録し、必要に応じて関係者と共有します。これにより、利用者の状況の把握やサービスの改善が円滑に行われます。 ケアマネージャーの仕事は、利用者の生活をサポートするための多岐にわたる業務を行っています。そのため、コミュニケーション能力や問題解決能力、組織力などが求められる職種です。また、利用者のニーズや制度が変化することも多いため、常に最新の情報をキャッチアップし、柔軟な対応ができることも重要です。 2. 【インタビュー】NPO法人グレースケア となりのでこちゃん 北口夏代さん 今回は、NPO法人グレースケア となりのでこちゃんにお伺いし、かいチャレのインターンシップを通して入職した北口さんにインタビューを行いました。 介護職を目指したきっかけ かいチャレスタッフ : 本日は、よろしくお願いいたします。 北口さん(以下敬省略) : よろしくお願いいたします。 かいチャレスタッフ : 北口さんが、かいチャレに応募したきっかけを教えて下さい。 北口 : 姉がケアマネージャーをしていて、でもあまり介護の仕事について話したりしたことがなかったんですが、一昨年、父が介護が必要な状態になって、その時に介護の方々にとてもお世話になりました。それをきっかけに、介護の仕事は本当に素晴らしいと感じるようになりました。 かいチャレスタッフ : 介護職に対して良いイメージがもともとあったということでしょうか? 北口 : もともとのイメージはあまりポジティブではなかったのですが、実際にお世話になってみて、その仕事の大切さを感じました。介護の仕事は家族にとって本当にありがたいものです。介護の仕事をしている方々は、心から感謝できる存在でしたので、それが素晴らしい仕事だと思いました。 かいチャレスタッフ : その後、介護のお仕事を探していたということですね。 北口 : となりのでこちゃんとは違うんですけども、自宅から近いデイサービスが条件に合っていたので、応募したいと思っていました。しかし、未経験だと思うとなかなか勇気が出ず、TOKYOかいごチャレンジの事業を知って、何かサポートがあればチャレンジしやすいと思い、それを通じて参加しました。 かいチャレスタッフ : なるほど、確かに経験の無い業界に、いきなり応募するのは勇気が要りますよね。 子育てと仕事の両立 かいチャレスタッフ : 現在、お子さんがいらっしゃると思うのですが、仕事と子育ての両立という観点から現在どう感じてらっしゃいますでしょうか? 北口 : はい。子供が生まれる前は、違う仕事をしていたのですが、子供が生まれてからは全く仕事をしていませんでした。子供が小学校に入って少し時間ができるようになったこともあり、この仕事を始めるようになったのですが、現在は、働く日が週に1回で、しかも午前中しかいないので、その点では、とても融通してもらっていると感じています。子供の具合が悪いときなども全然大丈夫と言っていただけたので、とても安心して働ける場所だと思っています。 かいチャレスタッフ : 子育て中でも、自分に合った働き方ができる場所があるということですね。 北口 : 最初にインターンシップで訪れた事業所では、訪問介護の場合は、訪問予定を変更できないため急なお休みがあったりしてしまうと難しいという感じでした。特別養護老人ホームでは夜勤があるためできないといった感じで、子供がいることでできない仕事が介護業界にもたくさんあると教えていただんです。それに対して、となりのでこちゃんでは「訪問介護だって、できないことはない」という感じで、事業所の考え方や雇用形態によって働きやすさや自分に合う時間帯で働けることが違ってくると感じています。息子の学校が休みが多いことを話したところ、今日のように連れて来ても大丈夫だと言ってくださったので、子育て中の私にとっては本当にありがたいと感じています。 インターンシップ中の体験について かいチャレスタッフ : インターンシップ中にはどんなことをスタッフの方々と覚えていきましたか? 北口 :でこちゃんのデイサービスでは、「一緒にやりましょう」といった感じで、お料理を一緒にしたり、お散歩に行ったりなど、本当にスタッフと一緒にさまざまな経験ができたので、その点で仕事の内容が細かく伝わったと思います。インターンでここに来た時にとても楽しかったので、働いてみたいと思いました。職員の方々も、みんなが楽しそうに働いていました。制服が決まっているわけでもなく、普段着で働ける自由な雰囲気が良いと感じました。 今後の目標について かいチャレスタッフ : まだ介護職をはじめてからまだ間もないと思うのですが、今後の目標を聞かせていただいてもよいでしょうか? 北口 : 介護の仕事については今後続けていきたいと思っています。やはり子供とばかりいましたし、なかなか外に出て働くことがなかったので、まず外に出て、家族以外の人と触れ合う時間が増えたのはとても良かったです。そうすると視野が広がり、新しく勉強を始めたりしていて、介護福祉士の資格も取得したいのですが、4月から通信制の大学に入学し、社会福祉士の資格取得を目指す予定です。その傍ら、現場で働きながら経験を積み、5年後に資格を取得したいと考えています。 かいチャレスタッフ : 素晴らしい目標ですね、叶うように願っています。お話を聞かせていただきありがとうございました。 北口 : ありがとうございました。 受け入れ事業所となりのでこちゃん 管理者/介護福祉士 山田涼子さん インターンシップを受け入れてみて やはり、経験したことがないと不安が大きいと思うので、その不安を急になくすことは難しいと思います。少しずつ関わりながら経験を積み重ねて不安を取り除き、自信につなげていけば良いと思います。時間をかけて進めれば問題ないと思います。 介護職に対するプラスのイメージを持ってもらいたい 確かに、介護の仕事はほとんどの人に「大変な仕事ですね」と言われますが、私自身はそんなに大変だと感じたことはありません。特にヘルパーの仕事は一人で行かなければならないので大変だとよく聞かれますが、責任は少し感じるものの、それだけではなく一対一での面白みややりがいもあります。介護の仕事には様々な働き方があるので、それは経験しないと分からない部分が大きいと思います。 利用者さんと関わる中で教わることや一緒に楽しめること、面白くて笑い合えることなどが介護の仕事にもあるので、そういったプラス面を最初にいろいろ経験してほしいと思います。インターンシップは限られた時間だとは思いますが、楽しかったと感じたり、来てみて良かったという経験を持ち帰ってもらいたいと考えています。 4. 今回ご紹介した事業所情報(となりのでこちゃん ) 未経験者OK 資格制度あり 女性活躍 年齢不問 時間相談可 事業所名 となりのでこちゃん 看護小規模多機能型居宅介護事業所 サービス種別 地域密着型通所介護 事業所所在地 〒181-0002 東京都三鷹市牟礼6-11-2 最寄り駅 JR三鷹駅南口から京王バス ->「三鷹台団地」徒歩6分 募集職種 介護職(正社員・パート) 事業所PR ●当団体は「お困りごとからお愉しみまで」をモットーに、障がいのある子ども、ひとり親、難病の方、お年寄りと、年齢・障がい・国籍を問わず、多様なケアサービスを提供しています。●現在約30名の社員と140名を超える非常勤ヘルパーが在籍。働き方や働く時間もそれぞれのペースで可能。●個人のケアのみならず、孤立を防ぎ、人と人とのつながりや、まちづくりも大切にしており、ガレージセールや暮らしの保健室、まちイベントなども行っています。
インタビュー -
介護業界で働く先輩にインタビュー「誰もがはじめは未経験から」
Contents(目次) 「看護小規模多機能型居宅介護」とは? 【インタビュー】ITフォレストこだいら 管理者/ケアマネージャー 菊池正彦さん インターンシップからITフォレストさんへ就労したIさん 事業者情報 1. 「看護小規模多機能型居宅介護」とは? 今回インタビューをさせていただいた東京都小平市の「ITフォレストこだいら」は、各種医療施設が隣接している、看護小規模多機能型居宅介護併設の高齢者住宅住宅になります。 介護にあまり知識の無い方だと聞き慣れないかもしれない、「看護小規模多機能型居宅介護」略して「看多機」とはどういったサービスなのでしょうか。 看護と介護を一体的に提供するサービスです。 「訪問看護」と「小規模多機能型居宅介護」を組み合わせたサービスで、「通い」、「泊まり」、「訪問介護」、「訪問看護」サービスを提供します。 厚生労働省ホームページより このサービスにおいては、介護を必要としている人が一定数の方と共同生活するスタイルになります。要介護者のニーズに応じて看護や介助、生活支援などを行い、自宅でのキャリアアップや社会復帰をサポートします。また、要介護者同士の交流や友達関係の形成など、社会的な関係も形成することができます。このような環境は、要介護者が長期的に自宅で生活することができるとともに、介護者も心理的にリフレッシュすることができます。 「看護小規模多機能型居宅介護」の特徴 共同生活:要介護者は一定数の介護者と共同生活することになります。このため、要介護者同士の交流や友達関係の形成など、社会的な関係も形成することができます。 自立支援:要介護者が自宅で生活することを可能にするために、医療的な看護や日常生活支援、介助などを行います。これにより、要介護者は自立した生活を送ることができるようになります。 家族や友人との繋がりの維持:要介護者は家族や友人ともつながりを保つことができます。このため、精神的な安定を維持することができます。 看護者のストレス軽減:要介護者と共同生活することにより、看護者もストレスを軽減することができます。また、要介護者同士の交流や活動なども行うことができます。 これらの特徴を活用することで、要介護者が長期的に自宅で生活することができるとともに、看護者も心理的にリフレッシュすることができます。 介護サービスの中には、「小規模多機能型居宅介護」というものもありますが、「看護小規模多機能型居宅介護」(看多機)と「小規模多機能型居宅介護」(小多機)は、同じ「小規模多機能型居宅介護」のサービスを指しますが、違いは訪問看護の機能が持っているか、持っていないかの違いです。 前者(看多機)は訪問看護のサービスも自事業所のスタッフで提供する必要があるのに対し、後者(小多機は)訪問看護サービスが必要な利用者に対しては、外部の訪問看護事業所を利用することになります。 また、看多機は要介護1から要介護5の利用者が利用できるのに対し、小多機は要支援1から要介護5の利用者が利用できます。 2. 【インタビュー】ITフォレストこだいら 管理者/ケアマネージャー 菊池正彦さん スタッフ : 本日は、よろしくお願いいたします。 菊池さん(以下敬省略) : よろしくお願いいたします。 スタッフ : 菊池さんはケアマネージャーでいらっしゃるということでしたが。 菊池 : 現在はこの事業所の管理者兼ケアマネジャーという立場で業務をしています。 スタッフ : ありがとうございます。まずは菊池さんのことについてお伺いしたいのですが、介護のお仕事をされてどれぐらいになるのでしょうか。 菊池 : 途中ブランクがあるのですが、大学卒業後から40歳ぐらいまで、特別養護老人ホームで働いていましたので、およそ20年程。その後、システム関係を扱っている会社に転職をしたのですが、 ちょっとしたことをきっかけに、また、声をかけられ介護の業界に戻ってきた形になります。介護業界に戻ってきて10年間なので、全体で30年ほどになります。 スタッフ : 色々な管理をされていて、システム関係の会社で働いていたときの知識が、介護の現場にも生きているんですね。 菊池 : そうですね、いろいろなケースで役には立っていると思います。 スタッフ : 管理者というポジションにあってどういったお仕事が基本になるのでしょうか。 菊池 : そうですね、サービスの質の向上や利用者のニーズにはなるべく応えられるるように、その方法をスタッフと一緒に考えることや、利用者が安心・安全に生活できる環境を整えていくことが基本にあります。 それとは別に、スタッフの方の労働条件のことやスキルの向上にも携わっていたり、本当に幅の広い領域を見ることになります。 スタッフ : 施設についてもお聞きしたいのですが、施設に入ったときの第一印象は非常に「綺麗」だと感じました。また、自動販売機が設置されていたり、カフェスペースがあったり、利用者だけでなく働くスタッフのためにもよい環境が整っていると感じました。 菊池 : 実は、私もここに最初に来たときに驚いたのが、職員の環境がとても充実していると感じました。職員のための広い休憩室や、電子レンジやポットなど、今までいた施設では無かったものなので、働く人のことを意識して作られています。この、働く人のことを考えてくれていることは、普段勤務していても、安心感があります。 スタッフ : 素晴らしいですね。やはりどんな方でも、綺麗で働きやすい環境の方が、明るく人に接しやすくなると思います。次に、看護多小規模多機能型居宅介護という施設の機能についてお伺いしたいと思います。 介護施設には様々な種類があるなかで、他の施設との違いや特徴を教えていただければと思います。 看護小規模多機能型居宅介護の特徴について 菊池 : 介護保険制度にはケアマネジャーがいます。ケアマネジャーはプランを作成し、訪問介護ならばヘルパーステーション、訪問看護ならばナースステーション、デイサービスならばデイサービス事業所、ショートステイならショートステイ事業所に依頼を出します。その後、サービスが自宅に提供されたり、利用者が利用することができます。これが介護保険制度のもともとの流れです。 簡単にいうと、それをひとつにまとめたものが看護小規模多機能型居宅介護(※看多機)や、小規模多機能型居宅介護(小多機)というサービスです。 一番のメリットは、情報の収集が容易な点です。例えば、働きながら介護をする人や、高齢者を介護する家庭に訪問する際に、現在の状況や情報を、ケアマネジャー、看護師、介護スタッフにすぐに伝えることができます。介護者が高齢であった場合、介護者自身が入院する必要があり、家に帰れない場合、馴染みのあるデイサービスに泊まれず、新しい短期入所先を探す必要があります。このような状況になったとき、初めて訪れる場所で過ごすことに不安や家族の懸念も生じますが、看護小規模多機能型居宅介護の場合は、馴染みのあるところで、親しみのあるスタッフがいるため、安心です。このようなメリットがあります。 スタッフ : 確かに、そういった状況では利用者は安心できますね。 菊池 : ただ、このサービスを使った場合、他の介護保険サービスが使えなくなってしまうといった、そういう制約もあります。 本当はリハビリに特化したデイサービスに行きたいけれど、私達のサービスを利用した場合、そちらのサービスは介護保険では使えなくなってしまう。メリットとデメリットがはっきりしているんです。 実際の利用者はどんな方々? スタッフ: 実際にはどのような状況の利用者さんがいらっしゃるのでしょうか? 菊池: その方はもうお亡くなりになられましたが、ご主人が奥様の介護をされていました。週に3日程こちらに通っていたのですが、その他の日はご自宅でご主人が介護をされていました。私たちは週に1度、お宅に訪問してお手伝いをすることをしていましたが、奥様だけでなく、ご主人のストレスや疲れがたまっていないか体調を確認して、疲れがたまっているようであれば、こちらからお声がけをして奥様にお泊りしていただくように促し、ご主人に休んでいただける状況を作ったりすることもあります。 別のご家庭では、奥様がご主人のことを介護していたのですが、介護をすることがとてもしんどいときには、こちらに泊まってもらい、病院に入院し退院する際も、そのままご自宅へ帰られることは不安なので、帰れる状態になるまでは、こちらに泊まってもらうなどのケアを行うこともありました。 スタッフ: 利用者とそのご家族の様子を見て、最善のケアを行っていることを聞いてとても感銘を受けました。素晴らしいお仕事ですね。 スタッフ: 小規模看多機では、様々なお仕事があると思うのですが、それぞれのスタッフの方々のお仕事はどのような割り振りになるのでしょうか。 菊池 : 実は、ここは、ほぼ分業制のようになっています。夜勤専従の方、早番だけの方。全てをこなせる常勤、非常勤の方、送迎スタッフ。それぞれのスタッフの方々の役割を見ながらシフト表に反映させていっています。 どのような人材にインターンシップに応募してほしいか スタッフ: どのような方にどんどん入ってきてほしいなどがございましたら、教えていただけますでしょうか。 菊池 : 私の経験上、資格の有無は関係がなくて、やはり社会人経験があったうえでこの業界に興味を持って入ってきてくれた方の成長がとても早いように思います。そういった方を、育てていき事業所の戦力としていく取り組みがしたいと考えています。 私も介護の仕事をはじめたときは、大学卒業後すぐでした。最初は、始めて知ることに対する驚きや大変さもあって続けられるかなと考えたこともあったのですが、ただ、やはり達成感と充実感があったことが大きいと思います。介護のお仕事は、嫌なこと辛いことだけではないんです。 とくに介護は、自分の両親や祖父、身の回りの方々もいつかは関わる部分ですので、特別なことではないように感じます。あとは、自分がどれぐらい頑張れるのかだけだと思います。 スタッフ: いろいろとお話を聞かせていただいて、とても勉強になりました。ありがとうございました。 3. インターンシップを経験し、ITフォレストこだいらに就労することになったIさんの場合 インターンシップに参加したきっかけ 私の両親はもう他界しているのですが、実家の整理をしていると、両親のしていた仕事の書類などを見つけて、ふとその時、もっと両親に何かできることがあったのではないかと思ったんです。それを友人に話すと、東京都で介護チャレンジインターンシップという事業が最近始まったことを教えられました。私は、介護に関して知識があまりにもなかったので、なにか高齢の方に接する仕事をやってみたいような気がするという程度の気持ちで、申し込んでみました。本当に介護に対する知識も経験も無かったので、自分に適しているのかどうか分かる、良い機会かもしれないと思いました。 介護に対する知識は以前からありましたか? 「デイサービス」や「特養」などの言葉は聞いたことがありますが、その意味や役割については考えたことがありませんでした。介護職という言葉だけでなんとなく介護の仕事のイメージを持っていましたが、「かいチャレ」のインターンシップで初めて行った施設は「デイサービス」と「特養」が同じ施設に入っていて、その役割や業務内容について学びました。デイサービスでは、まだ元気な方が来られますし、時には会話が通じないこともありますが、大体は楽しく会話ができていてレクリエーションなどを楽しんでいます。それに比べて、特養の方に行くとかなりのギャップがあり衝撃を受けたんです。 今まで自分は「介護」という一言でしか知らなかったんだなということに気付き、そして、どのような施設があるのか、介護とは何かといったことを少し知ることができました。それがインターンシップで得られたものだと思います。 インターンシップを経験して実際にこの仕事をしてみようと思ったのはなぜですか? 私はインターンシップで2つの施設に行かせていただきました。初めてのインターンシップで、排泄介助などに驚きましたが、見ていくうちに慣れていきました。最初の施設の2日間のインターンシップでは、自分がその仕事ができるかどうかわからずに迷っていましたが、さらにもう1つの施設では、デイサービスやショートステイといった生活補助の仕事を見学やお手伝いをして、この施設では、利用者とコミュニケーションを取ることができて、それがとても楽しく、スタッフの方も忙しい中でもよく教えてくださって、楽しく学ぶことができました。短い時間でしたが、色々なことを学べて、努力すればできるということも分かり、もしかするとゼロからでもやれなくないかなって思えてきて、前向きな気持ちになりました。 今のお仕事で今後どのような目標がありますか? 本当に働いてらっしゃるスタッフ皆さんが、いろんなことができていて格好いいなって感じています。利用者さんとのちょっとした会話でも、クスッとさせたり和ませるのも上手なんです。それだけでなく、排泄介助や入浴介助、そういう技術も持っていて、さらに「ここも見ていたんだ」という細かなところにもよく気を使われていて、自分もそのようになりたいなと思っています。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 4. 今回ご紹介した事業所情報(ITフォレストこだいら 看護小規模多機能型居宅介護事業所) ▲ 地域交流室もあり、地域の方とのコミュニケーションの場も施設内にあります。 未経験者OK シフト制 車通勤OK 設備充実の休憩室 事業所名 ITフォレストこだいら 看護小規模多機能型居宅介護事業所 サービス種別 看護小規模多機能型居宅介護 事業所所在地 〒187-0031 東京都小平市小川東町5-7-10 最寄り駅 JR武蔵野線 新小平駅より徒歩6分 西武拝島線・国分寺線 小川駅より徒歩6分 募集職種 看護師、介護職員 事業所PR ⚫ 未経験者でも安心して働けるよう、OJTでしっかりサポートする体制を整備! ⚫ 月単位のシフト制です。希望のお休みを入れることも可能! ⚫ 事業所近隣に駐車スペースを確保しているので、車通勤OK! ⚫ スタッフ休憩室は、広いスペース、冷蔵庫、レンジ、ポット、自販機設置!喫煙室も完備!
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介護業界で働く先輩にインタビュー「役割を持つことの重要性」
Contents(目次) デイサービスについて詳しく知ろう! [インタビュー]デイサービスセンターシエロ青梅 介護福祉士 佐藤いずみさん インターンシップに参加中のYさん19歳の声 事業者情報 1. デイサービスについて詳しく知ろう! まずはデイサービスとは、そもそもどんなサービスなのでしょうか。厚生労働省のホームページによると、下記のように記載があります。 通所介護(デイサービス)は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。利用者が通所介護の施設(利用定員19人以上のデイサービスセンターなど)に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。生活機能向上グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。 厚生労働省 介護サービス情報公表システムより抜粋 デイサービスは、本人の生活の質を向上させる意味においても、介護負担の多い利用者のご家族の方にとっても必要なサービスです。 介護保険サービスの中で、デイサービスが受けられる方 要介護1〜2:身体的な自立が一部できるが、生活のほとんどに介助が必要な方。 要介護3〜5:身体的な自立ができなくなり、生活全般に介助が必要な方。 ※ 要支援1〜2の方は利用できません。要支援1〜2:身体的な自立が可能であるが、家事や生活に支援が必要な方。 要支援の方は、基本的には自宅での生活が可能であるため、介護予防サービスを受けることができます。 デイサービスは、高齢者や障がい者の日中の居場所として、また、生活支援や身体介護、リハビリなどのサービスを提供する施設です。一般的に、自宅での生活が困難となり、介護や支援が必要となった高齢者や障がい者が利用することが多く、身体的な介護や生活支援を必要としながらも、施設に入居する必要のない人々にとって、在宅生活を継続するための支援を提供する場所としても利用されます。 2. 【インタビュー】デイサービスセンターシエロ青梅 佐藤いずみさん かいチャレスタッフ : 本日はよろしくお願いいたします。佐藤さんは、介護のお仕事に就いてどれぐらい経つのでしょうか。 佐藤さん(以下敬称略) : 高校を卒業してからずっとなので、20年ほどになります。 かいチャレスタッフ : 高校生のときに、介護の業界を目指そうとしたきっかけは何かあったのでしょうか。 佐藤 : 昔から何か人の役に立つことが好きだったというか、中学校時代に合唱部に入ったりしてボランティアをしたり、ご高齢の方との接点や、母が病院でマッサージ師をしていたことなどもあり、日常の中で自然にこの仕事に向かうことになった感じです。 かいチャレスタッフ : シエロ青梅さんに入ってからは、どれぐらいになりますか? 佐藤 : 14年になります。最初は、特別養護老人ホームで働いていたのですが、その老人ホームでは人数が多く、流れ作業が多くなってしまっていたので、そういうときに、お客様に声をかけられても、ゆっくり話し合うことは難しかったんです。自分の中で、それがちょっと苦しかったのもあり、そこを離れ、次に訪問介護の事業所に入りました。訪問介護では、自分が思っている介護ができたなと思っています。そして、結婚を機に、いったんそこを辞めて、こちらにご縁があって入らせていただきました。 かいチャレスタッフ : 現在の事業所に来てから、大変だったことなどはありますか? 佐藤 : 訪問介護の時は、利用者様を一対一で対応していましたが、デイサービスになると10名の方がいらっしゃるので、最初はやっぱり「どうしたら良いんだろうか?」「この場をどうしようか?」といった不安が凄くありました。 かいチャレスタッフ : 現在のお仕事の一日の流れを教えていただけますか? 佐藤 : お昼までの勤務の時は、朝、送迎に行き、ご利用者様が到着してバイタルや血圧とかを測ります。その後、入浴をする人の介助をします。出勤が1日のときは、午後は、散歩が好きな方が多く、歩行訓練を行います。その後は、手先を動かす手芸などを行ったり、最後には、おやつを皆さん食べ、帰りの準備をして、送迎を行うという流れになります。 かいチャレスタッフ : 介護の業界は、体力的にも大変だと思っている方が多いようなのですが、実際にはいかがでしょうか。 佐藤 : この施設には、そこまで重度の利用者様はいらっしゃらないので、夏の入浴介助でちょっと汗をかくとか、その程度なので体力的に大変ということはないと思います。 かいチャレスタッフ : 利用者とのコミュニケーションで気をつけている部分はありますか? 佐藤 : やっぱり人生の先輩方なので、そこの部分は常に忘れず気をつけています。 認知症の方だと急に不安になると、その不安がずっと残ってしまう傾向があるので、話題を気持ちの抑えやすいものにして、その方が好きなことか興味があることの会話をするように心がけています。 かいチャレスタッフ : 今までに、未経験から入られてきた方を教えてサポートしてきた経験もありますか? 佐藤 : そうですね、何人かいますね。 かいチャレスタッフ : 皆さん最初につまづくポイントなどはありますか? 佐藤 : たとえば、10人、20人が集まった場にどう対応しようかという不安を感じることがあるのですが、それは私自身もあったので、共通のものだと思います。 かいチャレスタッフ : みんなの前で大きな声でお話をしなければならない瞬間もあると思うのですが。 佐藤 : 私、ずっと人見知りだったんです。小学校時代は、母の後ろに隠れるタイプで、話すことも苦手でした。訪問介護に行ってから、やはり話すようになり、そこからでしたね。けれど、今でも緊張することがあります。 体操などを行う時は、みんなの前で話すことも緊張しますが、回数を重ねることで信頼関係が築けるので、一度失敗しても利用者さんが、和やかに受け入れてくださるので、やはり信頼関係が大切です。 かいチャレスタッフ : ありがとうございます。介護業界での働く場所についてお聞きしたいのですが、介護業界には様々な分野の働く場所があると思うのですが、未経験の人が働くのに適した場所というのはあるのでしょうか。 佐藤 : 多分、デイサービスはたくさんあると思いますが、私はここだからこそ続けられていると感じています。私は、みんなの前で話すことが得意ではないのですが、何かを押し付けられるよりも、個人が自分らしく居られるという点が重要だと考えてくれていて、無理のない関係性を築いてくれるため、ご利用者様との関係も良好になっていて、だから私自身でもこれならできそうだと感じることが増えています。 かいチャレスタッフ : 本当に素晴らしい環境ですね。 かいチャレスタッフ : 次に介護の資格のことについても教えていただきたいのですが、佐藤さんは介護福祉士でいらっしゃって、介護福祉士の資格を取るとなにかメリットみたいなものはあるのでしょうか。 佐藤 : 実は、メリットを感じるようになったのは最近な気がして、介護福祉士だからこそできる書類の作成だったり、計画書を作ったりなど、その作業を行うことでより一層ご利用者様のことを深く知ることができるので、そういった意味で、介護福祉士を取得してよかったと思います。 かいチャレスタッフ : 未経験から、このお仕事をはじめたときにまず覚えるお仕事はどんなことなのでしょうか。 佐藤 : 最初は、ご利用者様との信頼関係を築くことが大切で、例えば、一緒に手芸などの活動を行うことで、時間を共有して、その方がどのような人であるかを知ることが大事なのかと思います。とにかくまずは、信頼関係を築くことが必要です。 かいチャレスタッフ : 作業を覚えていくステップみたいなものはあるのでしょうか? 佐藤 : この事業所はそこまで堅苦しい感じではないです(笑) 先輩のやっていることを一つずつ教わっていく形になると思います。 かいチャレスタッフ : 未経験で入られた方が、お仕事上でここは注意した方がいいといった部分はありますか? 佐藤 : コミュニケーションの部分でも、利用者様が、ここには触れられたくないなとか、ここの部分では話したくないことって皆さんそれぞれあると思うので、やっぱりそこには注意してますね。 かいチャレスタッフ : それを見分けるのはとても難しそうですよね。どのように、注意されているのでしょうか。 佐藤 : 確かにそうですね。でも、それは仕事をしていく中で先輩から、このご利用者様にはこういう話はしないようにと、お話を聞いたりするので、そういった情報を元に知っていく形になります。 かいチャレスタッフ : このようなインタビューを行っておりますと、違う業界から介護の業界に入った方は、「ありがとう」とご利用者様から感謝される機会が多いと感じるようなのですが、佐藤さんはどう思いますか? 佐藤 : 例えば、ここ最近だと、ご利用者さんも洗濯物を畳むにしろ、食器を洗うにしても、家だと、「いいよ、やらなくて」と、言われることが増えてきている方もいらっしゃると思うんです。けれど、ここに来ると、一人一人が、皆さん役割を持っていて、それが嬉しいじゃないですか。自分の役割がここに来たらある、と思えると、スタッフも利用者さんも、みんな何か自分の得意を出すことで、それぞれが主役になれる。 今までは、何でもやってあげようって思ってたんですけど、そうではなくて、最近はいったん俯瞰して見てみるというか、ご利用者様が今やってくださってるから、これちょっとお願いしようかなとか、視点は働きながら変わってきましたね。何でも自分でやることが良いわけじゃないと。どこかで、ご利用者様が気付いてやってくださったので、その方の役割をちょっと見守って、必要な場合にお手伝いをさせていただく。そんな風に、働き方は変わってきた気がしますね。 かいチャレスタッフ : なるほど、全部やってあげてしまうことが、役割を取ってしまうことに繋がってしまうケースもあるんですね。 佐藤 : 子育ても本当にそうで、やろうと思えばやれちゃうけれど、結局、その子がやる機会を奪ってしまうと、後々、大変なのはその子自身なんだと思います。そこが育児と通じる部分もあります。だからちょっとお願いすることはできるけれども、お願いするということは、家庭でも仕事でもちょっと大事にし始めたところです。 かいチャレスタッフ : ありがとうございます。最後に、シエロ青梅さんの良さをもう少しお伺いできればと思います。 佐藤 : そうですね、ご利用者さんもそうですし、スタッフもそうですし、自分の得意なことをして、みんなで助け合うというと大げさかもしれませんが、それがこの事業所の良さだと思います。 かいチャレスタッフ : 新鮮なお話をたくさん聞けたことに、心から感謝します。ありがとうございました。 シエロ青梅さんでインターンシップに参加中のYさん19歳の声 介護業界に興味を持ったきっかけ 親戚が介護の事業所で働いていて、話を聞いているうちに興味が出てきて、高校2年から3年あたりのときには、実際にお仕事を探しはじめました。最初は、正社員に応募をしようと思ったのですが、経験がまったく無かったので、介護のお仕事の体験ができる「かいチャレ」に応募しました。 インターンシップに実際に参加してみた感想 インターンシップに来る前は、インターネットで調べているとネガティブな情報をたくさん目にしていて、不安な面が多かったのですが、実際に来てみると全くそんなことはなく、スタッフの方々はみなさん優しく教えていただいてとても安心しています。 印象に残っていること 料理を自分たちで作って提供するのを見て驚きました。元から作ってあるものを出していたりするのかなと思っていたのですが、ちゃんと手作りで作っているのを見て素晴らしいと感じました。 インターンシップについて とても良いと思います。介護について深く知ろうと思っても、本とか人に話を聞いてわからないことが多いので、体験の支援をしてくれることは非常に助かります。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 4. 今回ご紹介した事業所情報(デイサービスセンターシエロ青梅) 未経験者OK 無資格OK 女性活躍 時短OK 曜日時間相談可 資格制度あり 社員登用実績あり 事業所名 デイサービスセンターシエロ青梅 サービス種別 地域密着型通所介護 事業所所在地 〒198-0036 青梅市河辺町9丁目5番10号 最寄り駅 JR青梅線「河辺」駅 徒歩7分 募集職種 介護スタッフ、送迎ドライバー 事業所PR ●生活するうえでの行事・外出を当たり前に!シエロ青梅では、四季折々の行事を大切にしています。デイサービスも在宅生活の一部だからこそ、家族で出かけるように、行きたい場所 への外出も特別なことではありません。定員10名の小規模デイサービスだからこそ出来る、きめ細かい個別ケアを大切にしています。 ●資格取得支援も充実! 働きながら資格を取得していただけるよう、シフトの調整や受講料の 助成など、積極的に実施しています。 ●社員登用実績あり!キャリアアップも支援します! 20代・30代を中心に幅広い年代の方が活躍しており、ライフステージに合わせた働き方を一緒に考えていきます。パートから社員登用を経て、マネージャーになった方や育児・介護のために時短社員に切り替わった方など、さまざまな働き方が可能です。
インタビュー -
MBAのマーケターから介護に転身! 「介護ってかっこいい職業」
Contents(目次) 訪問介護員の仕事内容は? 【インタビュー】クリップス・パートナーズ 代表 ムリンズ・由美子さん 介護事業所紹介 1.訪問介護員の仕事内容は? ホームヘルパーという言葉を耳にしたことはあると思います。ホームヘルパーとは訪問介護員のこと。利用者一人ひとりに合わせて作成されたケアプランに基づき、利用者の自宅を訪問して必要とする介護サービスを提供します。 介護サービスの内容は大きく3つに分かれます。 1. 身体介護 利用者の身体に直接触れるサービスです。着替えや入浴、食事の介助、排せつ介助などが該当します。 2. 生活援助 利用者の日常を手助けするサービスです。掃除や洗濯、食事の調理や買い物などの生活援助が該当します。ただし、ホームヘルパーの仕事は家事の代行ではありません。あくまで利用者ができないことの支援になります。 3.通院介助 利用者を病院にお連れするサービスです。病院までの移動や歩行の手助けや、受診の手続きなどの代行や、薬の受け取りなどが該当します。 ホームヘルパーとして働くには資格が必要です。1の身体介護を行うには、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上の資格が要りますし、2の生活援助業務のみの場合でも生活援助従事者研修が必要です。介護職員初任者研修の上位資格である実務者研修、介護福祉士の保有者もホームヘルパーとして働くことができます。 なお、実務者研修を修了した上で喀痰吸引等研修(実務研修)を受けたホームヘルパーは喀痰吸引などの医療的ケアを行うことも可能です。 ホームヘルパーとして働くことができる主な資格 ・介護職員初任者研修 ・実務者研修 ・介護福祉士 ・生活援助従事者研修(生活援助業務のみ) 【インタビュー】クリップス・パートナーズ 代表 ムリンズ・由美子さん 今回訪れたのは東京都練馬区で、サービスを開始して約9か月という「クリップス・パートナーズ」。MBAを取得し、海外や日本で優秀なマーケッターとしてビジネスをされていたムリンズ・由美子さんがこれまでとは全く異なる介護というビジネスに挑戦。訪問介護の事業を始められました。そこで、ムリンズ・由美子さんが感じた介護という職業の可能性や魅力についてお話を伺いました。 「気持ちを手繰って行ったら介護業界に行きついた」と会社設立 かいチャレスタッフ : ムリンズさんは、前職は介護とは全く関係ないお仕事だったとお聞きしました。 ムリンズさん(以下敬称略) : そうなんです。新卒で金融業界に入って、その後海外でMBA(大学院で経営学を修了した称号)を取得し、そのまま海外市場でマーケティングや経営の仕事をしていました。日本に戻ってきたのは7年前くらいでしょうか。日本の企業でもマーケティングの仕事をしていたのですが、コロナで仕事も世界も想像したこともない変化を遂げていく。そんな渦中にあり今までやってきた仕事は卒業して、それまで温めてきたものに挑戦しようと思ったんです。 かいチャレスタッフ : コロナがきっかけだったのですね。それまで温めてきたものをとのことですが、介護のお仕事についてはずっと考えてこられたということでしょうか。 ムリンズ : そうですね。介護という特定事業の意識はありませんでしたが、私の場合、障がいを持った方は身近な存在でした。私には出産の影響で重度の障害を持った兄がおり、生まれた時から障がいを持つ人と関わってきました。しかし私が子供の頃は、社会は今より閉鎖的でしたし、障がいを持った方に対する心無い言葉を聞くこともありました。 その後、結婚して子どもが生まれたら、二人目が重度の障害を持っていました。この世に生を受ける人は、みんなある意味奇跡だと思います。生まれてきた我が子が幸せになるために、親として何ができるか。そして、この子の人生には意味があり、価値があり、それを形に変えるにはどうすればいいかを考えましたし、現在もそれは大きな課題で、私の日常です。 そうして子供の成長と並行して両親が年を取ってきました。両親とも社交家で活動的だったのですが、ある日父が倒れて半身不随、そして人工透析が必要な体になりました。父が他界した後は母が認知症に苦しみました。私が知る両親は、いくつになっても、どんなからだになっても、父らしく、母らしく人生を歩むことを望んでいたと思います。私は何をしてあげるべきだったのか、そして、同じ想いを抱える人たちに何ができるのか。そんなことを考えました。 かいチャレスタッフ : それで思い切ってこれまでの世界から介護の世界に飛び込まれたのですね。 ムリンズ : 人生はひとつの物語だと思います。一生を通じて自分が主人公である物語を作っているんですよ。息子のように重度の自閉症で独立することができなくても、彼はやはり自分の物語の主人公なんです。そして、彼と向き合っていると、例え言葉で表現できなくても、何が楽しいのか、何にこだわって生きているのかどんどんわかってくるんです。目の前にいる人が今、望んでいることは何だろう、何をしたらこの人の人生は輝けるだろうということを探りながら一緒の時間を過ごす。私たちが作った、彼らにはちょっと住みにくい世界で、彼らの伴走者になる。ヘルパー自身も登場人物の一人になることで、その人たちの人生の物語を作るお手伝いができる。それが私の目指す介護なんです。 介護は一人ひとりの人生に触れ合う仕事。毎日違う発見や気づきがある かいチャレスタッフ : 介護の会社を立ち上げられて約9か月になりますが、実際に始めてみていかがですか? ムリンズ : そうですね。前職のマーケティングというのは世界を高い位置からクラスターに分けて見ていくんですね。例えば日本の30代の男性はどういうものが好きかというのを統計学に見て、戦略を作っていく。でも、介護職というのは、全く逆で、顕微鏡で一人に焦点を合わせていく仕事なんです。もう全然違います。あー面倒くさい、こんな小さなことにこだわってと思うこともあります。でも、そのこだわりこそが個人の尊厳なんです。そして、その方たちの人生に触れることで、自分が知らなかった世界を知り、新しい発見や気づきがあるんです。そして更に利用者さん二人の人生に関わることで、また新たなる発見や気づきがある。介護の仕事を通して、自分の1日が24時間に留まらず、どんどん飛躍的に大きくなっているのを感じますね。 かいチャレスタッフ : 逆に大変だなと感じたことはなかったですか? 介護のお仕事というと、「キツイ」「キタナイ」「キケン」という3Kという言葉で言われたりと敬遠されがちだったりするようですが。 ムリンズ : 現実問題として、体にキツイことはありますし、やりたくない仕事もあると思います。うちのヘルパーさんも「今日はキツかった、大変だった」と言って帰ってくることがあります、でも「有難う」の声を聞き、「今度はいつ来てくれるの?」と帰り際、背中から言われると、気持ちがリセットされ、キツさも充実感となるようです。ヘルパーさんとは時として、家族以上の人生のパートナーとなることもあり、来るのが待ち遠しい存在になると思います。介護は確かに大変だけど、そういう喜びというかリターンがある仕事じゃないでしょうか。 それに私、介護の仕事って、かっこいい仕事だなって思うんです。 かいチャレスタッフ : そうなんですね。どんなところがかっこいいと感じているのですか? ムリンズ : お医者様がかっこいいっていうのは、病気やケガをされた方を治して救う、救命士のカッコよさ。介護とは当たり前であるはずの日常を、当たり前に過ごせない人の生活のパートナーになり、日常の綻びを補うこと。日常って、人間が生きていること、そのものなんです。その日常を支え、自分の存在が救いや希望になるかもしれない介護の仕事ってカッコよくありません?そんな言い分はキレイごとではないかとか、まだ経験が浅いからだと言われるかもしれませんが、私は介護の仕事がかっこいいと、皆にも思ってもらいたいんです。 子どもたちに介護はかっこいいお仕事と思ってほしい。夢と可能性が広がっています。 ムリンズ : 介護の仕事がかっこいいと思ってもらいたいのには、別の理由もあるんですよ。 かいチャレスタッフ : それはどんな理由ですか? ムリンズ : 小学生の一番なりたい職業に介護の仕事って出てこないですよね。アスリートとか、現実的なところで会社員とかも入ってきたりもしているのに。それは露出が足りないからだと思うんです。介護がどういう仕事なのかということを皆が知らない。介護の仕事はプロの仕事です。プロの技術で人助けをしている。そんな姿をご家庭に介護される方がいなければ目にすることもないでしょう。介護がすごい職業だと感じ、かっこいいと思うようになれば、介護の仕事に就きたいと思う若者も増えるんじゃないでしょうか。いつかなりたい職業ランキングの上位に介護職が入ってくるかもしれません。 かいチャレスタッフ : それはあるかもしれません。自分も親がなくなる時に訪問介護のお世話になりましたが、その手際や対応の見事さに頭が下がると同時に、かっこいいなと感じました。 ムリンズ : 若い方で介護のお仕事に入ってくる方って、親や親戚など周りで介護のお仕事をされている方が多いんですよ。どういう仕事か、その尊さを知っているからではないでしょうか。 まず、介護職のイメージを変える。制服とかかっこよくするのもいいですね。入口はそんなところでもいい。この業界を知ってもらう努力をしていかなければならないと感じています。 かいチャレスタッフ : かいチャレの取り組みも、そのひとつともいえますね。 ムリンズ : そう思います。行政の頑張りのひとつですね。私が海外の介護に触れてきて感じるのが、日本は介護の先進国だということ。北欧も福祉先進国と言われますが、介護に対してこれだけ真面目に取り組んでいる国のトップクラスに日本はいると思うんです。国が豊かであること、高齢者の急増に対しての行政の目論見と、共存性の高い国民性あってのものでしょう。もちろん現状に満足するのではなく、介護の在り方は時代にあわせて変えていかなければいけないと感じます。生意気と思われるかもしれませんが、この業界に参入したばかりの、素人の視点と変わらない立場にいるからこそ気づくこともあるのではないかと考えます。日本で介護福祉士の第一号は平成元年。まだ33年くらいしか経っていない新しい業界です。いろんな可能性があり、どんどん進化していく業界だと思います。私はいっぱい寄り道をしましたが、この業界に大きな希望と魅力を感じて、飛び込んでみることにしました。始めるのに年齢も経験も関係ありません。夢や可能性を感じたら、どうぞ皆さんもこの業界にチャレンジしてみてください。 介護の仕事を考えている方へ 私は誰でも介護の素質というのを持っていると思います。ただ、その中で介護という仕事に一歩踏み出せる人は、人の心に寄り添って考えることができる人だと思うんです。仕事でハンバーグを作りなさいと言われて、ハンバーグを作ってみる。その時、食べる人のことを考えてね。どうしたらバランスの良い食事になるだろう、ちょっとサラダを添えてみようかなと考えられる人。相手に寄り添う心と、向上心があれば、いい介護士になれるんじゃないでしょうか。相手に寄り添う心があれば、毎日毎日が同じ仕事ではなくなるので、新鮮な気持ちで向き合えると思いますよ。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 事業者情報 今回インタビューにお伺いしたクリップス・パートナーズは、「私たちを選んでいただいた方の、かけがえのないパートナーになるという想い」を大切にしていることがインタビュー全体を通して、とてもよく感じられました。私達スタッフも、介護が心から「かっこいい仕事」だと思いますし、この素晴らしい仕事をより多くの方に知っていただきたいと願っています。 クリップス・パートナーズの情報はこちら▼ 未経験者OK 独自の昇給制度 年齢不問 働き方相談可 事業所名 クリップス・パートナーズ 事業所所在地 〒175-0093 東京都板橋区赤塚新町3-20-9 最寄り駅 東武東上線成増駅、地下鉄成増駅より徒歩7分 募集職種 介護ヘルパー・サービス提供責任者 事業所PR ●未経験者でも安心してチャレンジできる環境です♪ 優しく頼りになるサ責になんでも相談! ●Wワークや、各人のご事情に合わせた働き方が可能です。どのようなご事情もご相談下さい。 ●経歴や経験年数に関わらず、がんばった人の個人評価にてどんどん昇給するシステムを導入しています★ ●先輩後輩も関係なく、みんなで助け合う温かい事業所です♪困ったことは頼りになる代表やサ責に相談して解決!
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介護業界で働く先輩にインタビュー「訪問入浴介護の魅力」
Contents(目次) 訪問入浴介護とは? 【インタビュー】アサヒサンクリーン株式会社 糠信賢次さん 介護事業所紹介 訪問入浴介護とは? 訪問入浴介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、利用者の身体の清潔の保持、心身機能の維持回復を図り、利用者の生活機能の維持又は向上を目指して実施されます。看護職員と介護職員が利用者の自宅を訪問し、持参した浴槽によって入浴の介護を行います。※ 厚生労働省 介護情報公表サービスより 訪問入浴介護では、看護師または准看護師が1名以上、介護職員が2名以上のチームで行われる形になります。体温や、血圧、酸素量などのバイタルサインを測定し、ご本人、ご家族にヒアリングを行い、問題がないかをチェックしたうえで入浴の作業を行います。 次に、脱衣の介助を行い浴槽へ移動します。利用者は、歩いて浴槽へ移動できる方と、ご自身で移動ができない方がいらっしゃいます。ご自身で移動ができない方のためには、利用者と職員の双方に負担をかけない専用の担架シートを用いて移動を行うそうです。 その後、洗顔・洗髪・洗身と利用者に合った洗い方で足の先まで丁寧に洗っていく形になります。詳しくはアサヒサンクリーン株式会社さんのホームページにも流れが詳しくありますのでご覧下さい。 訪問介護でも入浴介助というものがありますが、こちらは自宅の浴槽で介護スタッフのみで介助を行う形になりますので、利用者自身で入浴をすることが困難な方、寝たきりの状態で動けない方に関しては、やはり専門的な技術や知識がある訪問入浴介護サービスが必要となります。 【インタビュー】アサヒサンクリーン株式会社 在宅介護センター葛飾 所長 糠信賢次さん 今回は、アサヒサンクリーン株式会社 在宅介護センター葛飾へお伺いし、所長である糠信さんに訪問入浴介護のお仕事のやりがいや実際のお仕事内容などについて詳しくお話をお聞きしてきました。 かいチャレスタッフ : 本日はよろしくお願いいたします。まずは、糠信さんがどのように介護職を選んだのかをお聞きしてもよろしいでしょうか。 糠信さん(以下敬称略) : 高校に福祉科がありまして、そのときに介護の内容を勉強していました。進路の選択の際、介護の道に行く選択肢もあったのですが、結果として全く別の仕事を選びました。とある日、アサヒサンクリーンの職員が現場を回っている姿をたまたま街で目にしたことがあったんです。その時にお客様が玄関まで出てきて職員の方と和気あいあいとお話されていたのを見て、どうせ仕事にするなら、やりがいのある仕事に就きたいと考えました。 介護もこれからどんどん必要な方が増えてきますし、人員も足りていないので、そこで自分にしかできないような仕事ができればと思って、ホームページから直接応募させていただき、この仕事に就くことになりました。 かいチャレスタッフ : たまたま街で見かけたアサヒサンクリーンの職員の方と、ご利用者様の姿がとても印象的だったんですね。 糠信 : そうですね、その時にもしかしたら訪問介護の方を見てたら訪問介護の道へ行ってたのかもしれないです。そのときの雰囲気が、今まで自分が働いてきた中では無いような光景でした。お客様とあれほど親密になって笑顔でお話するということがそれまでの仕事では無かったので、どうせ働くのであれば、それぐらい人の役に立てるような仕事がいいと思いました。 かいチャレスタッフ : アサヒサンクリーンさんに入られてから最初はどういった業務からスタートされたのでしょうか。 糠信 : 最初は研修で東京支店に行き、座学と実技を学んでから現場に入っていきました。はじめは先輩たちに付いていき、ご挨拶だけさせていただくところから始まり、徐々に徐々に仕事が振られるようになり、分からないところは先輩に聞きながら進めていきました。 かいチャレスタッフ : 座学と実技を学んだあと、どれぐらいの期間でお仕事を覚えるものなのでしょうか。 糠信 : 1か月半から2ヶ月くらいの期間は研修期間で、先輩も現場に付いてくださるので大丈夫です。それ以降は先輩の付き添い無しで現場を回ります。とても不安でしたが、現場へ必ずチームで向かうので、そこは1人で動くサービスとは随分心の持ちようが変わると思います。およそ2か月から長い方でも3か月あれば作業面は慣れてきます。 作業面以外にも、何かあった時にどう対応するかみたいなところに関しては、分からないことが沢山あるので、都度、先輩や上司に電話をします。ひとりひとりが電話を持っていて、分からないことは指示を仰いで業務を行うので、とくに大きな不安はなかったです。 かいチャレスタッフ : 3人1組というのは、介護職員さんが2名と、看護師さんが1名ということでしたよね。この組み合わせは、どういった理由があるのでしょうか。 糠信 : 法令で決まっているっていうこともあるのですが、訪問入浴だとどうしても状態が悪い方のご入浴ということも多々あり、その時に血圧など分からない状態でお風呂入ると、出た後に一気に血圧が下がってしまい、気絶してしまったりという事故のリスクが生じます。 ですので、看護師さんが必ず現場に同行して一緒に入浴介助を行い、バイタルケアをすることで、より安全に入浴ができる状況を作る必要性があるんです。 訪問入浴介護の仕事内容について かいチャレスタッフ : ありがとうございます。訪問入浴介護のサービスはどのような方を対象としているのでしょうか。 糠信 : 基本的には、ご自宅で入浴ができないという方になります。利用者様は、寝たきりの状態の方から歩ける方まで様々な方がいらっしゃいます。私達は、お風呂の浴槽までセットするのですが、どうしてもご自宅だと浴槽を足でまたぐ際に滑りやすいなど、そういった危険を考えた時にケアマネジャーさんの方からご提案いただき、より安全に清潔を保つお手伝いをしています。 かいチャレスタッフ : 先程、3名体制で訪問するというお話がありましたが、どういった流れで作業を行うのでしょうか。 糠信 : ご訪問してからの流れは、看護師さんがご利用者様の体温や血圧を計っている間に、残りの二人の介護職員が準備を進めていくという形になります。入浴の際の移動は、以前はお姫様抱っこのようにしてやっていたのですが、現在はより安全かつ職員の体への負担が少ないように、身体の下に担架シートのような器具を敷き、職員3人で浴槽まで移動をする形になります。 入浴も3人体制で行っていくので、とくに人数の面でも大変と感じることはあまりないです。 かいチャレスタッフ : 職員さんが移動される車も特殊なようですね。 糠信 : 車の中にボイラーが積んであるので、ご自宅で例えばお湯が出ない場合であったり、お風呂がない場合でも対応できるようにさせていただいています。しかし、マンションの10何階とかですとホースが届かないので、そこはご自宅のお風呂場の給湯設備をお借りしてという形で、さまざまな作業方法があります。 かいチャレスタッフ : 体力的な面はそれほど負担が無くお仕事を行えそうですね。 糠信: 最初の多分数カ月くらいは、仕事自体にまだ慣れないと思うので、その間は体力的にも大変かなとは思います。ただ、慣れてくると作業自体は本当に覚えるのも簡単ですし、未経験の方は、最初の慣れない時期を頑張っていただければと思います。 お仕事のやりがいは? かいチャレスタッフ : 実際に、今までいろいろな現場でお仕事をされてきたと思うのですが、ご利用者様の反応はいかがでしょうか。 糠信 : とくに一番お声が多いのは、何ヶ月も湯船に入れていなくて、湯船に足をのばしてゆっくり入れることが本当に気持ちがいいと言っていただけることです。ベッドで寝たきりだと、どうしても背中とかを掻きたくても掻けなくなってくるんです。床ずれ防止のエアーマットだと圧力が分散するものの、背中とベッドの間に熱がこもってたりして、汗をかきやすかったりもします。背中や枕と頭がくっついている部分を洗うことによって、すっきりされるのかなと思います。 様々な介護の領域の中でも、「気持ちよかった」「さっぱりした」など、こういった声はいただけないのかなと思います。これに関しては訪問入浴独自のものだと私は感じています。 お風呂の時にやっぱりご本人様にしか分からない気持ちの悪い部分だったり、ここを洗ってほしいなという部分に手が届いた時の気持ちよさと、それに対してのお言葉っていうのは一番のやりがいかなとは思います。 その他、個人的なことにはなってしまうんですけど、一つ一つの業務を覚えられた時っていうのは、どんどん自分がステップアップできていることを実感できることが、いいところかなと思っています。 かいチャレスタッフ : 印象に残っているご利用者様はいらっしゃいますか? 糠信 : 複数名いらっしゃいます。この仕事に就いて最初にご訪問させていただいたご利用者様であったり、初めて名前を覚えてくださったお客様であったり。お風呂が嫌いだったという方も多いんです。人前でお洋服を脱ぐことや、お風呂に入ることが面倒くさいという方もいらっしゃいます。そういった苦手だった方が何度か訪問しているうちに、職員とコミュニケーションを取り、それを楽しみにして下さるというふうに変わっていくことは、この仕事をしていて嬉しいことです。 かいチャレスタッフ : 恥ずかしいと思う気持ちも、職員の方々がケアされているんですね。 糠信 : 恥ずかしさや嫌だなと言う気持ちを忘れるくらい職員とのコミュニケーションが多いので、終始ずっといろんなお話をさせていただきながら、ご本人様の要望も聞いています。終わった頃にはもう終わってしまったのかっていう形に変わるんです。大体2回目の訪問をした時には「待ってたよ」とか「じゃあ今日もお願いしますね」というふうに変わってきます。 かいチャレスタッフ : ご利用者様はどれぐらいのペースで、訪問入浴介護のサービスを利用するのでしょうか。 糠信 : 大体、週1〜2回の方がほとんどです。 かいチャレスタッフ : 一回あたりどれぐらいの時間で行うものなんでしょうか。 糠信 : 訪問してから退出するまでは厳密には45分です。お客様の状況によって様々で、車を停め、ご自宅まで10分ほど歩く場合、それだけ時間が掛かってしまいますが、基本的にはケアプランというケアマネジャーさんが立てた計画に沿って、我々は動かなくてはいけないので、定められた時間内で必ず終わらせます。 ある意味では時間との勝負で、お客様自身もすごく気持ちがいいから長く入っていたい方もいらっしゃるのですが、長く入っていると出た後に体調を崩されてしまうということもあります。そこを判断するために、看護師と我々介護職員がいるということになりますので、必ず45分以内には終わるよう心がけています。 介護未経験者の方が知っておいた方がいいことは? かいチャレスタッフ: 未経験者や新人の方がつまづきやすいポイントはあるのでしょうか 糠信 : 一人一人役割が違うので、役割ごとにつまずく場所も変わってくるとは思いますが、例えば、運転する人だったら一番最初に道を覚えるのが大変とか、頭を洗ったりする役割の方だと、その人がご自宅のシャンプーを使っているのか、持ち込みのシャンプーなのかとか、一人一人によって内容が変わってくるので、作業全体は簡単に覚えられても、一人一人のご利用者様に対してのことになると、最初は覚えるのに時間がかかることもあると思います。 かいチャレスタッフ : 仕事を進めていく上で、資格がどの程度必要なのかはその事業所毎に変わっていくものだと思うのですが、アサヒサンクリーンさんで働く場合、資格は必要なものでしょうか。 糠信 : 入社した時に関しては、資格を取りたいとか、ステップアップを目指したいと思う職員の方はさほど多くはないと思います。実際、働いている中で興味を持って資格を取りたいという職員からお話があったり、逆に、そろそろ取ってみてはどうだろうと、私から資格取得を提案させていただくこともあります。会社にサポートが充実していることもあり、資格を取っていただく意識は持っているように感じています。 実務者研修を取った後も、介護福祉士の試験がすぐなので、なるべく勉強した内容を忘れないうちに、すぐ取れるように受けてくださいねという声掛けも行っています。そこに関しては訪問入浴の会社の中では手厚い方だと思います。 かいチャレスタッフ : 御社の場合(在宅介護センター葛飾)、未経験からスタートされた職員の方は多いのでしょうか。 糠信 : 介護のデイサービスや他の訪問入浴の会社から来ている方はいなくはないですが、ほとんどの方は未経験です。私もそうですし、今いる職員のほとんどの方が未経験から入ってきています。 作業面については、先程もお話したのですが皆さんどんな方でも覚えられる内容なので、どうしても未経験の方が不安になる。お客様とどんな話をしたらいいんだろうとか、どういうケアをすればいいんだろうっていうところに関して、重きを置いてなるべく一緒に楽しく会話に合わせていったり、最初の1ヶ月はみっちり教えていきます。 未経験者の方へ糠信さんからのメッセージ 訪問入浴介護は、今までご自身でできていたことができなくなってしまった方達のお手伝いをさせていただく仕事です。実際に働いてみると、それぞれのやりがいが見つかると思います。自分が人の役に立ちたい、これから介護の仕事で頑張っていきたいと思った時に、訪問入浴介護は、未経験者にとって入りやすい仕事環境です。ご利用者様ご自身ではできないことを、手伝ってあげたいという気持ちがあれば、誰でもできる仕事だと思いますので、ぜひ一緒に働いてもらえればと思っております。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 3. 今回ご紹介した事業所情報(アサヒクリーン株式会社 在宅介護センター葛飾) 未経験OK 資格精度あり 女性活躍 各種手当あり 事業所名 アサヒサンクリーン株式会社 葛飾事業所 事業所所在地 〒125-0033 東京都葛飾区東水元2-2-1 BPM金町1階 最寄り駅 JR常磐線「金町」駅より徒歩12分 募集職種 訪問入浴介護職員 事業所PR ●3人1組のチームで行う介護です。無資格・未経験の方も丁寧な研修で1から学んでいただけます。入浴に特化しているため、覚えることは多くありません。 ●働きながら介護福祉士国家資格にチャレンジできます!社内資格取得支援制度あり。合格者は驚異の8割超えです。 ●介護事業所でありながら「日曜定休日・日勤のみ」の働き方です。プライベートとの両立も可能です◎
インタビュー -
介護業界で働く先輩にインタビュー「就活に活かすためのお仕事体験」
Contents(目次) かいチャレの「インターンシップ」とは 【インタビュー】ぬくもりの園施設長 浅賀勝則さん 研修指導者の声 事業者情報 1. かいチャレの「インターンシップ」とは 就活に活かすためのお仕事体験―インターンシップ かいチャレの大きな特長のひとつが、介護の仕事への就活にインターンシップを取り入れたことです。かいチャレを利用している介護施設からもインターンシップによって働く側と受け入れ側双方のマッチングが上手くいっているという多くの声をいただいています。そこで、そもそもインターンシップとはどういうものなのか、どういうメリットがあるものなのかをご説明します。 インターンシップとは、一口にいえばお仕事体験のこと。その仕事に就いている人から直接話しを聞いたり、実際に仕事を体験したりすることで、職場や組織の雰囲気や企業の考え方を知り、就職活動に活かそうというものです。 仕事を経験するという点ではアルバイトと同じではと思うかもしれませんが、アルバイトで経験できるのは、募集がある業種や職種だけです。インターンシップは、仕事や自社を知ってほしいと思う企業や組織が開催しているため、アルバイトでは触れられない仕事も体験することができるのです。 日本では、学生が就職活動をする際に用いることがほとんどなので、学生のためのものという印象をお持ちの方が多いかもしれませんが、インターンシップは、学生のためだけのものではありません。職業体験としてのメリットを活かし、作られたのがかいチャレのインターンシップ制度です。 インターンシップのメリット ・職場の雰囲気を直に掴むことができる ・仕事の内容が自分に合っているのか、就労前に確認できる ・価値観や年代が異なる人々に出会える 2. 【インタビュー】ぬくもりの園 施設長 浅賀勝則さん 今回訪れたのは町田市下小山田町で、「真直ぐな心」「誠実な心」「奉仕の心」を基本理念に、利用者はもちろん地域の方にも喜んでいただける開かれた誰もが安心して住みやすい場作りを目指している「ぬくもりの園」。こちらにかいチャレを通して就業された方がいらっしゃるとのこと。施設長の浅賀勝則さんにお話を伺いました。 かいチャレで、真面目な若者が入職しました! 浅賀さん(以下敬省略) : 2022年の10月、今から1ヶ月くらい前にかいチャレのインターンシップでうちに来ていた男性が入職したんです。 かいチャレスタッフ:それはおめでとうございます! 浅賀:有難うございます。鈴木さんという20歳の男性で、とても真面目な方なんです。 かいチャレスタッフ:鈴木さんがかいチャレで来られたのはいつ頃だったのですか。 浅賀:8月くらいに3日間、体験に来てもらいました。鈴木くんは体験初日にいきなり遅刻してきたんです。それというのもうちの園は最寄りの淵野辺駅からバスで10分。降りてから5分程歩くのですが、肝心なバスの本数が少なく、駅で時刻表を見て慌てたんでしょうね。かいチャレの担当者に連絡した上で、40分かけて大急ぎで走ってきました。真面目な子だなと思いましたね。当初感じた彼の印象は、3日間の体験を通して間違ってなかったと感じました。 かいチャレスタッフ:体験での取り組みもとても真面目だったのですね。 浅賀:はい。スタッフからも彼が真面目に取り組んでいると報告がきていました。うちで働いてくれることになって、とても嬉しかったです。 応募者の本気とやる気を感じ取れるかいチャレの試み かいチャレスタッフ:かいチャレのインターンシップで体験に来られたのは鈴木さんで何人目だったのですか? 浅賀:二人目です。最初に来られた方もとても真面目で前向きな方でした。かいチャレに応募されている方は、自ら探して申し込んで来られた方たちなので、真剣に就職先として介護の仕事を考えているのだと思います。体験でも取り組み姿勢が前向きです。ですが、たとえばハローワークの合同面接会などは、会場に来ても半数以上は面接もしないで帰ってしまう。失業保険の継続の為という方も多いのではないでしょうか。面接を行っても、かいチャレでインターンシップに来られた方とは姿勢が違うのを感じます。近頃はハローワークからの応募はほとんどありませんが。 かいチャレスタッフ:そんなに応募者の姿勢が違うのですか。 浅賀:違いますね。かいチャレは応募者の質もありますが、インターシップがあるのも大きいと感じています。体験者はもちろんですが、受け入れる側も「ああ、この間来ていた人だ」とその方の人となりが分かった上で受け入れますので、入り方もスムーズです。 かいチャレスタッフ:かいチャレは受け入れる施設側にとって、メリットがあるということですね。 浅賀:はい。とても良いシステムだなと思いますよ。うちの園がかいチャレに申し込んだのが今年の7月頃。うちの事務局長が「良いらしい」という情報を聞いて、私に提案してきたんです。事務局長には感謝ですね(笑)。申し込んですぐに1名、これからも体験希望の方、お待ちしています! 介護の仕事に必要なのは前向きさと思いやり。年齢・性別は問いません かいチャレスタッフ:鈴木さんは今、どんなお仕事をされているのですか? 浅賀:ショートステイの施設で、最初は声掛けとかお茶を出したり、お話し相手になったりというところから生活援助を。そうして少しずつ身体介護をし出した、というところでしょうか。うちの園では、毎日こういうことができるようになりましたということをチェックしていって、自分がどれだけ成長しているのかが振り返られるよう、個々に研修計画を立てているんです。みんな最初は熱い思いで入ってくるので、その気持ちも振り返られるようにと心がけています。 かいチャレスタッフ:ぬくもりの園は鈴木さんを始め、若い方が多いように感じます。やはり受け入れる側としては、若い方の方がというのはあるのでしょうか。 浅賀:そんなことはありませんよ。うちの園でも若い人はいますが、上は70代後半の方まで働いていて、男女問わず幅広い年代の方にご活躍いただいています。強いていうなら、介護ではお風呂や排せつの介助など同性介護を求めることがあるのですが、利用者は女性の方が多いので、女性の方が働きやすい職場かもしれません。ただ、基本的には年齢や性別は問わない仕事だと思います。 かいチャレスタッフ:なるほど。では、本人のやる気があれば誰でも受け入れてくれるのでしょうか。介護の仕事の適性を教えてください。 浅賀:そうですね。私が思うには大きくふたつあるように思います。ひとつは向上心。介護の仕事は、毎日が同じような繰り返しになりますので、自分でその仕事の中で課題を見出し、向上していくことに喜びを感じられるかが大事です。やはり何かしらの目的や意欲がないと仕事は続かないですから。 そして、ふたつめが思いやりというか、利用者の方に対して、自分の親やおじいちゃん、おばあちゃんに接するように、その人にとってどういう介護をしたらいいのかなというように思えるかどうか。作業ではなく、利用者の方に寄り添ってあげられるかだと思います。 このふたつがあると、介護の仕事って、喜びや楽しさがたくさん見つかるんじゃないでしょうか。 かいチャレスタッフ:喜びや楽しさとは、具体的にどんなところなのでしょうか。 浅賀:介護は直接利用者の方々と関われる仕事なので、「有難う」って言ってもらえたりするんですね。みんな嬉しいと言っています。 それに、今までできなかったことが、自分の介助でできるようになったり、行動範囲が広がったりと、自分の助けで変わっていくことを目の当たりにすることもできる。最初は緊張されていた方が、だんだん笑顔が生まれていったり、ご家族の方からこんな体験したことがないと言ってもらったり。自分の関り次第で変わることが体験できるんです。そういう喜びを感じられる方は介護の仕事に向いていると思いますよ。 3. 研修指導者の声 ↑研修指導を担当された、鈴木茜さん 鈴木さんはかいチャレのインターンシップで来られた時から、真面目な方だなと感じていました。それがわかっているだけで、受け入れ方も違いますね。やはり「初めまして」の方だと、どこまで言っていいのかなと手探りしながらの指導になりますので。鈴木さんは入職してからも、体験の時のイメージ通りで、熱心にメモを取り、前向きに取り組んでいるのが伝ってきます。研修計画も順調に進んでおり、成長がとても楽しみです。 4. 今回ご紹介した事業所情報(ショートステイサービス ぬくもりの園) ↑研修指導を担当された、鈴木茜さん 未経験者OK 資格取得制度あり 女性活躍 各種手当てあり 事業所名 ショートステイサービス ぬくもりの園 サービス種別 短期入所生活介護 事業所所在地 〒194-0202 町田市下小山田町2729-1 最寄り駅 JR横浜線淵野辺駅よりバスで15分小田急線唐木田駅よりバスで15分 募集職種 介護職員、生活相談員 事業所PR ●未経験者でも安心して働けるよう、チューター制度にて新入職員をフォローアップ! ●10名1フロアのショートステイです!自宅での楽しみや、過ごし方をショートステイでも大事 にしています! ●資格助成制度、資格取得お祝い、退職金制度、 リフレッシュ補助制度、各種手当など福利厚生充 実しています! ●法人にグループホーム、訪問介護、デイサービス等あり、希望次第で経験できます!
インタビュー -
介護業界で働く先輩にインタビュー「音楽業界から介護業界へ」
Contents(目次) 通所介護(デイサービス)とは 介護事業所インタビュー「音楽業界から介護職へ」 異業種から介護職への転職を考えている方へ 介護事業所紹介 1. 通所介護(デイサービス)とは 介護のことに対してまったく知識がない方でもデイサービスという言葉を聞いたことがないという方は少ないのではないのでしょうか。実際に、通所介護(デイサービス)は、どういったサービスでどういった方々が働いているのでしょうか。 通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。 利用者が通所介護の施設(利用定員19人以上のデイサービスセンターなど)に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。生活機能向上グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。” ・利用者の社会的孤立感を防ぐ ・利用者の家族の身体的負担と精神的負担の軽減を行う 主に利用者は、要介護状態等区分の要介護1以上の認定を受けた方 ※ 厚生労働省 介護サービス情報公表システムより 利用者とその家族をケアするといった意味では、社会的にもとても重要なサービスだと言えます。 今回、インタビューで訪問した「デイ・ライフ モア 世田谷用賀 」のグル-プ事業所の「デイ・ホーム モア世田谷瀬田」では、宿泊の対応も可能だそうです。 2 介護事業所インタビュー「音楽業界から介護業界へ」 ▲今回インタビューを受けてくださった、音楽家であり、現在は介護職に就いている河辺さん かいチャレスタッフ:介護職に就いたきっかけは何だったのでしょうか? 河辺さん(以下敬称略): 現在、介護職について4年目で、40代半ばまで音楽業界でお仕事をしていました。これまでずっと音楽のお仕事に携わってきて、一歩立ち止まって考えるときがあり、音楽(生演奏)を通して何を表現したいのかを自分に問いかけるとともに、もっと身近な手の届く範囲で音楽を届けたいという気持ちが出てきました。 その場合、どのような方法があるのかを考えたときに、介護の現場には音楽を楽しんでくださる方がすぐそばにいらっしゃいます。なおかつ、認知症を患っている方などは、そのせいでコンサートや音楽会などに行けない、そういう立場の方にすぐに音楽を届けられると思ったんです。 どこかに演奏活動ができそうな介護現場ってないのかなというところがきっかけになります。 かいチャレスタッフ:もともと「介護」にはご興味があったのでしょうか。 河辺 : 例えば、40代半ばまでの音楽活動の中で、ボランティアで福祉施設や保育園など、そういった場所で演奏する機会というのがありました。ただ、実際に現場に入った時にどんなお仕事をしているのかについては全くイメージがなかったです。 かいチャレスタッフ:その後、どういう形で介護のお仕事を探されたのでしょうか? 自分が企画したことを実現できる介護の現場があるのかどうか、というところがポイントでした。弊社に関していうと、まず企画職としての募集でしたので「自分のアイデアはこうです、御社でこれができますか?」と提案を行い、それに対して「ぜひ、やってください」というお返事でした。とくに私の目的が音楽を拡げたいというところがあったので、そこが実現できることが前提で、介護のお仕事自体は、現場に入ってみて覚えればいいかなという気持ちで臨んでいました。 「通所介護」という言葉自体も知らなかったです。 (弊社には)通所介護、訪問介護、訪問看護ってあって、自分のやりたいことが通所介護の中でできることは、後から分かりました。 かいチャレスタッフ:現在のお仕事内容を具体的に教えていただけますか? 河辺 : 会社に入って最初は、通所介護の介護職としてお仕事を始めました。送迎の支援であったり、フロア勤務のお仕事、夜勤もやっていました。それが通常で、毎日お仕事をしていく中で、レクリエーションの一環として「月に1回以上のコンサートを開く」という企画を会社に示し、入社して3ヵ月目からスタートしました。それが気付けばもう、4年近くになります。毎月毎月が今に重なり、今ではコンサートも100回に近づいています。 そもそも、私の目的が音楽を届けたいというところがあり、それを会社側が汲み取ってくださり、弊社の通所介護の全3事業所でコンサートをしましょうという流れを作ってくださった。 それまでは所属していた事業所一つだけで、年間でいうと12回、今は3倍になっています。自分の演奏以外にも外から演奏家に来ていただいたり、とにかくどんどん拡げていくという方向にシフトしています。 現在は、演奏活動以外にも広報や人事に関わる部署に所属していて、SNS関係であったり、ホームページの運営も行っています。以前は事業所毎にホームページがあり、会社が大きくなってきたので統合した方が良いかもしれないという提案をして、今の会社のホームページにリニューアルをしました。 かいチャレスタッフ:本当にお仕事が多岐に渡っていて、河辺さんの才能が活きてますよね。介護の現場で、それまでのお仕事のノウハウが活きる場面ってあったりするのでしょうか? 河辺 : 弊社は、他と比べてわりと色々なチャレンジをしている方だと思います。現場でも、例えばiPadを導入して、ただ配布するのではなく、どのように活用したら、職員が快適になるだろうか。ファックスでやり取りしていたりするところとかもペーパーレスに改善できるんじゃないかなど、改善志向の方が多い会社なので、アイデアを出しやすいです。 かいチャレスタッフ:この業界に入ってみて、つまづいた部分や難しかった部分はありましたか? 河辺: 現場に入ってみて、まず戸惑ったのは想像以上に分刻みの1日だなと思いました。こんなに細かく1日が動いていることを目の当たりにして、これは大変だと感じました。 ただ、その大変さは一人でやるべき大変さではなく、チームでやることなんです。 チームがよりよく動くためにはどうしたら良いのかなど、改善策を考える楽しみはあります。考えたことが、うまくいった時は、みんなで喜びを分かち合える。今日は体力的にも余裕があり、仕事的にもうまく回っている時は、もっとご利用者様に喜んでもらえることや、庭にお散歩にお連れしようなど、そういうアイデアを自分でどんどん率先してできるので全てが面白いです。 もう一点は、思った以上に体力が必要だというこを感じました。 いわゆる介護現場ってキツイという話はよく聞くと思います。しかし、どういったキツさなのかを現場に入って見渡してみると、やはりご利用者様に何かあってはいけないということが一番だと思います。例えば、転んでしまい入院してしまうことなど。つまり、体力よりも気持ちを常に気をつける方向に持っていくことが難しい作業になります。常に気を張ってなければいけないという疲れがあります。 単純に、力が必要かどうかに関して言えば、そこは心配ないと思います力を分散させる身体の使い方は初任者研修でも学べますし、現場では先輩が教えてくれます。華奢な方でもやりようがあるんです。 かいチャレスタッフ:現場で独り立ちできたという実感が出てきたのはいつぐらいからでしょうか。 河辺:実感としてあるのは、初任者研修を受けた後が大きいと思います。やはり現場の知識もそうですけど、座学で得る知識というのも必要だと思います。知識が現場と初めてリンクして、「なるほど、これはこういうことだったのか」と全部が腑に落ちて、ようやく自信を持って自分でも介護のお仕事ができるようになりました。 かいチャレスタッフ:働きながら初任者研修の資格を取る難しさってありましたか? 河辺 : そうですね。初任者研修は会社に入ってからお休みの日を使い、大体3カ月間、週に一度勉強することが少し大変かなと思います。ただ、自分の中では早くお仕事を覚えて一人前になって、自分のやりたいことにもっと注力していきたいという気持ちがあったので、そこに対するキツさっていうのはなかったです。むしろ現場を経験しているからこそ、初任者研修の授業の内容が理解しやすかったです。現場を知らないで勉強をしていたら、「ここってどういうことだろう」と感じていたと思います。お仕事をしながらの方が体力的にはキツいかもしれないけれど、トータルで考えたら時間的には短く理解できるかと思います。 かいチャレスタッフ:スキルアップやキャリアアップを考えて介護職は自分に合っているかどうかを考えられている方もいると思います。そのあたりは、どう感じられますか? 河辺 : キャリアアップという点でいうといろんなキャリアがあると思います。例えば弊社の場合ですと、事業所の中では介護職員として働いた後に、リーダー職があったり、それより上は管理者という職があったりとかで、通常の介護業界というと、そういったステップがあると思うんですけれども、私の場合は、そういうステップではなくて、もっと音楽を拡げていきたいというキャリアアップを考えた場合に、自分のやりたいことをどんどん積み重ねていけるという点では、すごく魅力的な会社かなって思います。 かいチャレスタッフ:他の業界で働いている方が、河辺さんのように介護の業界で働くことについてどう思われますか? 河辺 : 介護の知識やスキルは、初任者研修を受けて思ったのですが、これって皆が持っていて良い知識やスキルなんです。だから、逆にそれを持った上で自分のできることを活かすことがが介護の現場ではやりやすいと感じています。 かいチャレスタッフ:現在の職に就いて、楽しいと感じる部分はありますか? 河辺:例えば、一日の中で「ありがとう」と言われる回数って何回ありますか? このお仕事では、なにかを一回お手伝いすれば「ありがとう」が返ってきますし、送迎でご家族様と会えば「ありがとう」って言われる。本当に日々感謝がダイレクトに伝わってくる。これって、なかなか無いお仕事ですよね。単なる建前で言っている訳ではなくて、本当に「ありがとう」っていう感謝が伝わってくる。「ありがとう」って温度があるじゃないですか。その温度が温かいというか。それは多分、現場に行くと本当に感じることじゃないかなと思います。 かいチャレスタッフ:これから将来、どういうことを実現していきたいですか? 河辺:今はコロナで、コンサート自体の回数は増やせるんですけれども地域に拡げることや、そういったことができないので、やはり地域の方や保育園のお子さんにも来ていただいて演奏を聴いてもらうことはしてみたいです。どんどん巻き込んでいけると音楽が拡がると思いますし、ご利用者様のご家族様を大きな会場に招待して、のど自慢大会みたいなことをやったり、その生バンドに職員が出演していたりしたら面白いなと思っています。 かいチャレスタッフ : 貴重なお話、ありがとうございました。 3. 異業種から介護職への転職を考えている方へ 今回のインタビューを受けてくださった、株式会社moreの河辺さんがお話していただいたように、異業種から介護の職場へ転職したことで、さらに活躍をしている方たちが多くいらっしゃいます。しかし、これから介護の現場で働いてみたいと求職中の方がつまづいてしまうポイントは「自分にマッチした職場をどう見つけるか」ということなのではないでしょうか。 —---- 自分にマッチした職場を見つける 自分の働きたい環境や条件とマッチする職場を見つける作業は、何も業界のことを知らない場合とても時間を要する作業だと思います。かいチャレでは、最大5つの事業所のインターンシップを受けることができ、知識や経験をつけると同時に、働く条件や、資格取得へのプロセス、実際の環境などを働きながら確認できるので、何も知らない状態で働きはじめるよりも、「思っていたお仕事や環境と違った」といったイメージによるギャップが起きにくいです。 もちろん、かいチャレのスタッフがお悩みをお聞きしてサポートをしていきますのでぜひ一度、かいチャレの説明会へお越し下さい(ZOOMで参加することも可能です) —---- 資格取得について 介護職に就きたいと考えている方の大半は、介護職員初任者研修の資格を取るかどうかを迷われている方がいっらしゃるのではないでしょうか。今回のインタビューを受けてくださった河辺さんや、実際に介護の現場で働いている方にお話を聞いてみると職場に入る前に資格を取得することは必ずしも必要がないということです。まずは、希望の職場が見つかったらその職場の人にどの段階で資格を取った方がよいかどうかを聞いてみることが一番のようです。 かいチャレでは、資格取得講座のプレゼントの特典があります。気になった方はぜひお問い合わせ下さい。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 4. 今回ご紹介した事業所情報(デイ・ライフ モア 世田谷用賀) 今回取材を行った、デイライフモア世田谷用賀を運営する株式会社moreは、通所介護・訪問介護・訪問看護の3事業を行っており、利用者様を中心に介護が必要な方へのトータルなサービスが受けられます。 未経験者OK 資格取得制度あり LGBT当事者在籍 年齢不問 各種手当あり 事業所名 デイ・ライフ モア世田谷用賀 事業所所在地 〒158-0096 世田谷区玉川台2-17-2 最寄り駅 東急田園都市線用賀駅より徒歩7分 募集職種 介護企画職・訪問介護職 事業所PR ●ルールで縛るのではなく、一人ひとりの個を見極めて 教育する文化を大切にしています。 ●育児・介護休業の取得100%!産休復帰率も100%! 働きやすさトップクラスです。 ●20を超えるユニークな福利厚生!(ファミリーサポー ト手当、提携保育園の利用補助金制度、社宅など) ●趣味や経験がお仕事としてのイベントも多数!(ハロウィン、ダンス、展覧会、演奏会など)
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介護業界で働く先輩にインタビュー「介護の現場に入って10ヶ月、今の気持ち」
Content(目次) 介護資格のステップについて 生活援助従事者研修とは? 介護事業所インタビュー 今回ご紹介した事業所情報(K-WORKER 神楽坂営業所) 今回は、株式会社 K-WORKER 神楽坂営業所に取材にお伺いしました。そこでインタビューをさせていただいたのは、この介護業界に入って10ヶ月になる堀井さん。堀井さんにお話を聞くと、「介護職員初任者研修」の資格を取る前と後では、現場への理解もだいぶ変わってくるとお話がありました。この資格が介護のお仕事においてどういった位置づけになるのか、これから介護業界を目指している方に参考になればと思います。 そして、堀井さんは、この10ヶ月の介護の現場の経験のお話を詳しく教えてくださったのでぜひインタビュー記事を読んでみてください。 1. 介護資格のステップについて 介護の代表的な資格はどんな種類のものがあるのでしょうか。大きく分けていくと介護資格は図のようなステップで分かれています。 まずは、ステップ1、生活援助従事者研修と介護職員初任者研修があります。こちらは、厚生労働省が認定する資格で介護職の基礎的な知識スキルを習得するための資格になります。つぎに、ステップ2の介護福祉士実務者研修ですが、こちらもステップ1と同様に国家資格ではありませんが、厚生労働省が認定する資格になります。介護の専門的な知識やスキルを学び、合格するとステップ3の国家資格である介護福祉士の受験資格が得られます。 介護福祉士は、介護資格の中で唯一の国家資格になり、福祉系の大学や専門学校や介護福祉士の養成施設などを卒業している場合などを除き、実務経験が3年以上であり、なおかつ、介護福祉士実務者研修の資格が受験資格として必要となります。 2. 生活援助従事者研修とは? 今回は、ステップ1の資格の生活援助従事者研修について詳しく見ていきたいと思います。 介護の基礎的な知識やスキルを身につけるための介護職人初任者研修を取得すると身体介護が可能となりますが、とくに訪問介護においては身体介護(入浴や食事介助、排泄介助など身体に触れる介護)だけがお仕事の内容だけではなく、生活援助(掃除、洗濯、調理、買物代行など)も行われます。 生活援助従事者研修は、どなたでも受講できる研修のひとつで、訪問介護の生活援助中心のサービスを提供する資格になります。研修のカリキュラムは59時間で、介護職員初任者研修の130時間と比較しても短時間で取得できます。また、生活援助従事者研修を取得すると、介護職員初任者研修のカリキュラムが一部免除になるといったところも、こちらの資格を取得するメリットになります。 ▼ 生活援助従事者研修のカリキュラム 生活援助従事者研修の科目 時間 1. 職務の理解 2時間 2. 介護における尊厳の保持・自立支援 6時間 3. 介護の基本 4時間 4. 介護・福祉サービスの理解と医療の連携 3時間 5. 介護におけるコミュニケーション技術 6時間 6. 老化と認知症の理解 9時間 7. 障害の理解 3時間 8. こころとからだのしくみと生活支援技術 24時間 9. 振り返り 2時間 週に1回の研修を受ける場合、約2ヶ月程度の受講期間になります。 こちらを修了すると、生活援助従事者として介護事業所の訪問介護員の一員として働くことができます。また、障害福祉サービス事業所(就労継続支援事業所)の家事代行 サービススタッフとしても活躍できます。 介護職に興味があっても体力に不安を抱える介護職未経験者の方や、キャリアップを目指していきたい方にはぜひ知っていただきたい資格です。 3. 介護事業所インタビュー「介護の現場に入って10ヶ月、今の気持ち」 ▲ 今回は、介護の業界にチャレンジして10ヶ月が経つ株式会社 K-WORKER 神楽坂営業所 堀井さんにお話をお聞きしました。 かいチャレスタッフ:この業界に入られて、どれぐらいの期間になりますでしょうか? 堀井さん : まだ10カ月ほどになります。 かいチャレスタッフ : 10カ月前にこちらに入られてお仕事されてるってことですね。この業界に入ったきっかけはありましたでしょうか? 堀井さん:前職で少子高齢化の時代が来ていることを深く学んでいたのですが、介護業界のようにその問題に深く入り込んだ仕事をしてきたわけではなく、こういった仕事をしたいなという気持ちはありました。 そこで、当社で働いている高校の友人から、この会社を紹介していただきました。 やはり介護の世界っていうのを何も知らなかったので、すぐには決められなかったのですが、何度か話したり自分で調べていくうちに「これだ」と思い介護の世界に入ることにしました。 かいチャレスタッフ:ちなみに前職はどんなお仕事をされていたんですか? 堀井さん : コンビニエンスストアチェーンに入り、2年間、店長業務の職務に就き、その後8年間オペレーション、フィールドカウンセラーという経営のアドバイザーを行っていました。 かいチャレスタッフ:まったくの異業種からということで、不安な点はありましたでしょうか。 堀井さん:はい。人のためになる仕事がしたいっていうのが、自分の中でありました。 それと、前職で高齢者の方に配達を行ったり、認知症の方が買い物に来て、その度に接客をしたりして。ああ、困っているんだなということを感じていて、お店でできなかったようなそれ以上のことができればいいなという思いがあり、それが強いのかもしれません。何よりも、やはり人のためになることしたいっていうのがありました。 かいチャレスタッフ:介護のお仕事をはじめてから、やりがいを感じられる瞬間はありましたでしょうか? 堀井さん:一番は普段の「ありがとう」ではない、それ以上の「ありがとう」をもらえることです。今までの接客を行っていた経験で得られた「ありがとう」ではなくて、本当の「ありがとう」を感じることが一番やりがいだと思います。 その分、努力しなくてはいけないというのも、今の自分のやりがいではあります。 かいチャレスタッフ:慣れないことに最初は大変だったと思うのですが、堀井さんはどう克服していったのでしょうか。 堀井さん:同行表(日々のお仕事をテキストベースで振り返るための書類)というものがあるんです。私は自分で書いたものを全部フォルダにまとめました。紙ベースで、何100枚になるんです。ユーザー様の情報をファイルにまとめて、手順や、その利用者さんのちょっとした性格だったりと、そういったことを6ヶ月以内にまとめていきました。そういった作業をすることで、振り返りができていたんだと思います。 かいチャレスタッフ:資格の取得とかキャリアアップなど、これから介護業界にチャレンジしようと考えている方は気になるところではあるかと思うのですが、堀井さんはどうでしたか? 堀井さん : まず初任者研修があります。これは費用がかかるんですけど、当社で負担していただき、その間も働かせてもらうことができました。その間、給料も払っていただいて、そのことにとても感謝してます。今は、次のステップである実務研修のために、しっかりと学ばせてもらっています。介護福祉士の資格を取得するには、3年間の実務経験が必要なのですが、能力や人間性の部分を資格の取得と同時に学んでいきたいと思っています。 かいチャレスタッフ:働きながら資格を取得するために勉強をすることで、現場に役立ったことはありますか? 堀井さん:まず、介護の言葉だけは知っていたのですが、この初任者研修を受けていない状態と受けた後では、私が思っていた介護と認識が別物でした。 まず初任者研修の資格を取ってから介護の仕事をするのとそうでない場合とは、だいぶ違うと思います。 かいチャレスタッフ:これから未経験で異業種から転職される方に何かアドバイスはありますでしょうか。 堀井さん : 本当に介護未経験であれば、最初の6か月が大事になってくると思います。非常に大変なんですけど、真剣に取り組んで努力する。また、それに耐えられるかが一番大事なのかなと思います。訪問介護なので道を覚えることだけでも、とても大変だったんです。 自転車でこの全然知らない土地の道を覚えるのも大変ですし、後は利用者様の要望やサービスの手順を覚えるのも最初は難しかったです。でも、6か月を乗り越えてほしい、それだけは伝えたいなと思います。 かいチャレスタッフ : 堀井さんはその6ヶ月をどうやって乗り越えていったんですか? 堀井さん:一番は本当に友人です、色々と相談に乗っていただきました。会社の先輩方もフォローしてくださったりしたので、周りの方にはだいぶ助けていただいたと思います。自分一人の力というよりは、運良く周りの方に助けていただいて耐えられたっていうのを感じます。 かいチャレスタッフ:介護の現場において、どういう人材が求められると思いますか? 堀井さん:笑顔で挨拶できる人、まずそれだと思います。自然に挨拶できる人って人間性がすごくいい人だと思います。挨拶を言われないとできない人じゃなくて、自分からしっかりできる人であれば、どこの利用者様のところに行っても好かれるし、事業所でも先輩から声かけやすいと思うんですよ。 かいチャレスタッフ:今、一日に何件ぐらいの利用者のご自宅に訪問するのでしょうか? 堀井さん : 平均だと6件程です。多い時には7件、8件あります。1件が長いと1時間程度、短いと30分程度になります。 かいチャレスタッフ : 10ヶ月ほどたって、大変な時期を乗り越えて心境に変化はありましたか? 堀井さん : そうですね、また利用者様に会いたくなるんです。少し心配なのかもしれないですけれども、やはり1度行って心通わせるじゃないですけど、信頼関係を築いていくうちにまた行きたくなるので、次の仕事も楽しいです。相手にもそう思っててくれたらいいなって思うんですけれど。 かいチャレスタッフ:堀井さんの今後の目標って何かあったりますでしょうか。 堀井さん : 私は今の会社で上を目指すじゃないですれけど、会社もまだまだ規模が大きくできればいいかなと思っています。介護の教育関係の仕事もやっていきたいなと今は感じています。そのために今学んでいる資格もしっかり取得して、新しく入ってきた人に色々教えていきたいなって思ってます。本当に介護に関しては教育の面がすごい難しいと思います。シチュエーションが多様すぎて簡略化したマニュアルができないんです。そのあたりを、何かうまく私が力になれればいいのかなと考えてはいます。 かいチャレスタッフ:かいチャレのインターンシップという制度についてはどう思いますでしょうか。 堀井さん:一度経験できるというのは、やはり大きいのかなとは思います。話すで聞くだけではなくて、経験するということはとても大事だと思います。 かいチャレスタッフ:堀井さんのお話、とても参考になりました。ありがとうございます。 ▼ インタビューは動画でもご視聴できます 4. 今回ご紹介した事業所情報(K-WORKER 神楽坂営業所) 今回取材を行わせていただいた、K-WORKER 神楽坂営業所。介護業界で働くことの魅力がとても伝わり、同時に働くスタッフの方へのケアもされていることが素晴らしく感じました。未経験から介護のお仕事をスタートした方は、73%もいらっしゃるそうです。 事業所名 K-WORKER 神楽坂営業所 事業所所在地 東京都新宿区早稲田鶴巻町535 翠彩ビル1F 種別 訪問介護・移動支援・居宅介護-障害福祉サービス- 最寄り駅 東京メトロ 東西線「早稲田駅」 徒歩3分 募集職種 訪問介護員(ホームヘルパー) 事業所PR ●訪問介護員数33名在籍 ・正社員93% ・未経験者から介護をスタートした者73% ・介護福祉士国家資格取得人員65% ・他業界からも多数転職...(飲食・IT・アパレル・放送・教育などなど...その他多数) 介護未経験の方でも、人を育てるノウハウ有。安心して現場で働けるサポートをします。実績に裏付けられています。 ●明確な評価制度があり、何を頑張れば良いか? 分かりやすい仕組みで評価しています。 ●介護をこれからスタートする方、またはキャリアアップを着実にしていきたい方は弊社がオススメです!!
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介護業界で働く先輩にインタビュー「コミュニケーションの大切さ」
Content(目次) 訪問介護(ホームヘルプ)とは? 未経験者が受講できる研修について 【インタビュー】中野ふれあいサービス 訪問介護員は東京都にどれぐらいいるの? 介護事業所紹介 1.訪問介護(ホームヘルプ)とは? 利用者さんの自宅にホームヘルパーが訪問するサービスで、住み慣れた自宅でサービスを受けたいと思っている方にとっては、生活スタイルを変えることなくサービスが受けられる点に特徴がある訪問介護になります。 介護サービスの形態は大きく3つに分類でき、訪問の他には通所(デイサービスなど)や入所(有料老人ホームなど)があります。 介護業界と⾔っても、そのサービスの種類は様々で厚⽣労働省のホームページに記載されている介護保険で利⽤できるサービスは、26種類54サービスもあるそうです。 訪問介護員のお仕事内容 自力での生活が難しく、日常生活を送る為に人の介助を必要とする(要介護1~5の認定を受けた方)⾼齢者や、障害⽀援区分の認定を受けている障害のある方のご自宅へ訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問し、⾷事‧排泄‧⼊浴などの介護(⾝体介護/身体に直接触れて行う介護)や、掃除‧洗濯‧買い物‧調理などの⽣活の⽀援(⽣活援助/日常生活の家事など)をします。 訪問介護事業所では、身体介護は無資格で行うことはできないので、介護職員初任者研修課程(在宅・施設を問わず、介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修)以上の受講、修了された方もしくはそれ以上の資格を持っていなければ訪問介護事業所では身体介護は行うことができません。 生活援助は、無資格で行うことができます。生活の支援なら何でもできると思われがちですが、介護保険内でできるものとできないものがあったりします。 生活援助として介護保険内でできないこと ‧直接利⽤者の援助に該当しないサービス (例)利⽤者さんの家族のための家事や来客の対応など ‧⽇常⽣活の援助の範囲を超えるサービス (例)草むしり、ペットの世話、⼤掃除、窓のガラス磨き、正⽉の準備 など なお、上記のような介護保険外のサービスは、利用者さんが掛かった実費を全額負担することになりますが事業所によっては費用は掛かりますが対応しているところもあります。 昨今在宅の⾼齢者のための介護保険サービスの利⽤が増加する中で、 訪問介護員さんは在宅介護サービスの中⼼的担い⼿となって活動しています。 多くの訪問介護員さんは、 介護保険制度、障害者総合⽀援法の指定訪問介護事業所に雇⽤されており、働き方は常勤、⾮常勤があります。 サービスエリアは余り広くなく自転車での移動が基本である為、自分の住まいの近くや生活圏、地元に近い事業所で働いている方が多い印象です。また、シフト制で短時間勤務も可能なので、主婦の方など隙間の時間で働きたい、ダブルワークしたい方も仕事を見つけやすい環境であると思います。 2. 未経験者が受講できる研修について 身体介護ができるようになるには「介護職員初任者研修課程」を修了する必要がありますがこの研修は⾃治体や社会福祉協議会、企業などで⾏われていて未経験でも誰でも受講が可能です。 土日や夜間などに受講できるコースがあったりと仕事をしながら研修を受けられ、週1回通ったとして、おおよそ4か月くらい、早ければ1か月で取得できます。 他にも無資格であっても3年以上の実務経験を積むことで受講できる「実務者研修」というものもありこちらの受講は上位資格である介護福祉士の受験資格となっている点、事業所でサービス責任者となれる点で初任者研修との違いがあります。初任者研修より学ぶことが多く修了までの時間が掛かる点から初任者研修を受けてから受講する方が多いかもしれません。 3.【インタビュー】中野ふれあいサービス ▲ 今回インタビューを受けていただいたのは、訪問介護事業、生活援助、介護タクシー、ふれあいサービス(付添い・見守り・買物代行サービス)を行う、東京都中野区の中野ふれあいサービスの杉本明子さん。 かいチャレスタッフ:介護業界でのお仕事はどんなお仕事からスタートだったのでしょうか? 杉本さん:はじめは利用者さんが60人〜70人ぐらいいる有料老人ホームからでした。新人への仕事の教え方などはそれぞれの事業所によって違うんですけれど、「まずはこれを覚えましょう」と言われたことそれだけをやっていました。次に、また「これを覚えましょう」と言われたら、それだけをやっていくという感じで、最初はこの点と点がどうつながるのかが全くわからなくかったです。それでも、徐々に仕事を覚えていくと、動き方が分かるようになってきました。3ヵ月、4ヵ月はかかったんじゃないかと思います。とにかく、先輩や他のスタッフの動きを観察して覚えていきました。 スタッフの中には、仕事以外でもすごく心遣いができる方もいて、そういう人のことはまねしていきました。「私もこういう風にやっていこう」みたいな感じで。 かいチャレスタッフ:仕事を覚えていく中で、楽しさみたいなものはありましたか? 杉本さん:楽しいというよりも、一生懸命さが勝ってしまっていた感じです(笑) それでも、充実感はあったと思います。楽しいと感じるまでの余裕はなかったんですけれど、今日を無事にすごせたなとか、やれたなとかそういう思いはありました。誰も見ていないところで失敗したときなどは、上司に「こういうことを失敗しました」と言うと、叱られるのではなく、逆にいろいろとアドバイスをいただいたので、失敗したときはまずは相談しにいくようにもしていました。 —— まずは利用者と仲良くなることが大切 かいチャレスタッフ:杉本さんの現在のお仕事内容をお聞かせください。 杉本さん:ここ(中野ふれあいサービス)に入ってまだ、1ヵ月ぐらいで実際の担当のお仕事は無いんです。今は、利用者さんへのあいさつ回りや頼まれたお仕事の内容があるんですが、まずはコミュニケーションを取って利用者さんと仲良くなってくださいと言われました。 なぜかというと、やはり利用者さんが私に話しかけやすいと、いろいろコミュニケーションが取れるようになってくるんです。困ったことや質問を言っていただける環境を作ることが非常に大切なんです。 かいチャレスタッフ:私もとてもお話していて話しやすいですし、杉本さんのお人柄なのかなと思うんですが。 杉本さん:実は、今でも本当に得意じゃなくていつもどこかで緊張してるし、一所懸命しゃべらなきゃって期待に応えなきゃという思いがあって、もうちょっと自然になりたいくらいなんです。 —— 気がついたら自分が皆さんにいただいている 杉本さん:もともと人と接するのが苦手で、その自分の苦手分野を改革してくれたのはこの介護のお仕事だと思っています。 他人と接する上で、自分の好き嫌いや考え方を置いて、その方が主役というか、その方のために何をしたら喜んでくれるのかを考えるということは、事務員だった時代にはなくて、気がついたら自分が皆さんにいただいている、与えられているということに気がつきました。 かいチャレスタッフ:介護のお仕事をはじめるタイミングとして、年齢は関係があるのでしょうか? 杉本さん:もちろん、すべての会社が60歳以上の人を受け入れてくれるというわけではないでしょうけれど、今は人材不足の問題もあって、(年齢に関係が無く)何歳でも比較的お仕事はあるんではないでしょうか。 例えば、普通に正社員雇用だと働く側の体力的な問題も大きいと思います、シフトで日勤、夜勤、早番、遅番とかは無理しない方がいいのではないかと思います。 まずは、日勤だけからスタートできる事業所を選んでみるとか。 あと、姉が70歳になるんですけれど介護職なんですが、二十数年やってきていて、姉を見ていると何歳でもやろうと思えばできるんだと思います。 かいチャレスタッフ:介護職員初任者研修課程は受けておいてよかったと思いますか? 杉本さん:受けておいてよかったです。多少なりともちょっとでも知識があれば、現場に入った時に安心感がありました。 現場によって状況が違うこともあるかもしれませんが、未経験だが頑張ってみようという方はトライした方がよいと思います。 かいチャレスタッフ:お仕事を持続させるためにしていることはありますか? 杉本さん:50代の頃はあまり気にならなかったんですが、60代に入ってからでしょうか。長く働きたいと思ったのもあったので、自分の身体をまず整えなければと思い、夜勤はやめようと決めました。 なるべく日勤帯で働いて、長く続けられるということを意識しています。 かいチャレスタッフ:未経験でこれから、介護業界にチャレンジしてみたい人に何かアドバイスはありますでしょうか? 杉本さん:人間関係でいうと、利用者さんに対しても働くスタッフに対しても、挨拶と観察が大切なような気がします。挨拶は、目を見て話すようにしたり、にっこり笑顔で接するようにしたりすると相手は受け入れてくれると思います。観察というのは、私も最初は不安で不安でたまらなかったですけれど、時期が来るとだんだんと働き方が見えてくるのでそれまで耐えることも必要かもしれませんが、他人がどうしているのかをよく観察して、よいことを真似していくことだと思います。 失敗したことは自分で抱え込まずに、すぐに上司に話してしまうのがいいと思います。 かいチャレスタッフ:素敵なお話、ありがとうございました。 4.訪問介護員は東京都にどれぐらいいるの? 平成27年の国勢調査によると在宅介護員、 在宅ケアワーカー、 訪問介護サービス員、 ホームヘルパーなど訪問介護職についている⼈は東京都には28,850⼈いらっしゃるようです。 現在、訪問介護職の有効求⼈倍率はなんと22.64倍。 明らかに働き手不足であることがわかる反面、他業種より採用に繋がりやすい点が見て取れますし、 事業所にインタビューで訪問していると、本当に異業種からの転職者が多いことを実感しています。 ・就業者数:28,850人(出典:平成27年国勢調査 ・平均年齢:41.9歳(出典:令和3年賃金構造基本統計調査) ・賃金(年収)は374.7万円(出典:令和3年賃金構造基本統計調査) ・有効求人倍率は22.64(ハローワーク求人統計データ | 令和3年) 平均年齢が41.9歳とありますので、インタビューをお受けいただいた杉本さんのおっしゃるとおり、年齢が高いからといって チャレンジができないということはまったくないと言ってよさそうです。 働き方としては、正規の社員、従業員が42.2%、パートタイマーが57.8%を占めています。 自分に合った働き方を実践できるといった意味でも、未経験の人にとっては安心なのではないでしょうか。 5.介護事業所紹介 未経験者大歓迎 資格取得制度あり 女性活躍 年齢不問 事業所名 中野ふれいあいサービス 事業所所在地 〒164-0012 東京都中野区本町1-2-12 最寄り駅 東京メトロ丸の内線 中野坂上駅より徒歩7分都営大江戶線 ⻄新宿五丁目駅より徒歩5分 企業url https://n-arcx.com/ 事業所PR ●完全個人経営、超地域密着型 利用者さんや地域の方々との距離が近く、ふれあいを大切にする事業所です! ●資格取得支援制度あり! 受験費用の一部負担など、資格取得を積極的にサポート! 介護福祉士などの資格を目指して仕事と勉強を両立しやすい環境です! ●自己申告制のシフト制勤務 週に1日、1日3時間勤務など、自由な働き方ができます♪ ●従業員数はアルバイトを含めて7名! 20代〜50代まで、様々な年代のスタッフがいます。 少人数で意 見を言いやすく、成⻑できる職場です! ●利用者様に喜んでいただけるサービスが充実 他の事業所にはない保険適用外のサービスもたくさんあり、こんなサービスがあったら利用者さんに喜んでもらえるかも!と意見を出し合いながら楽しく働いています♪
インタビュー -
インターンシップ参加者の声
インターンシップに参加された方にお話をお伺いしました!
お知らせ -
【かいチャレ参加事業所】インターンシップ受け入れ後の声
インターンシップを受け入れていただいた、介護事業所様にアンケートを行いました!
お知らせ