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介護業界で働く先輩にインタビュー「介護の現場に入って10ヶ月、今の気持ち」

今回は、株式会社 K-WORKER 神楽坂営業所に取材にお伺いしました。そこでインタビューをさせていただいたのは、この介護業界に入って10ヶ月になる堀井さん。堀井さんにお話を聞くと、「介護職員初任者研修」の資格を取る前と後では、現場への理解もだいぶ変わってくるとお話がありました。この資格が介護のお仕事においてどういった位置づけになるのか、これから介護業界を目指している方に参考になればと思います。 そして、堀井さんは、この10ヶ月の介護の現場の経験のお話を詳しく教えてくださったのでぜひインタビュー記事を読んでみてください。

1. 介護資格のステップについて

介護の代表的な資格はどんな種類のものがあるのでしょうか。大きく分けていくと介護資格は図のようなステップで分かれています。

まずは、ステップ1、生活援助従事者研修と介護職員初任者研修があります。こちらは、厚生労働省が認定する資格で介護職の基礎的な知識スキルを習得するための資格になります。つぎに、ステップ2の介護福祉士実務者研修ですが、こちらもステップ1と同様に国家資格ではありませんが、厚生労働省が認定する資格になります。介護の専門的な知識やスキルを学び、合格するとステップ3の国家資格である介護福祉士の受験資格が得られます。

介護福祉士は、介護資格の中で唯一の国家資格になり、福祉系の大学や専門学校や介護福祉士の養成施設などを卒業している場合などを除き、実務経験が3年以上であり、なおかつ、介護福祉士実務者研修の資格が受験資格として必要となります。

2. 生活援助従事者研修とは?

生活援助従事者研修とは

今回は、ステップ1の資格の生活援助従事者研修について詳しく見ていきたいと思います。

介護の基礎的な知識やスキルを身につけるための介護職人初任者研修を取得すると身体介護が可能となりますが、とくに訪問介護においては身体介護(入浴や食事介助、排泄介助など身体に触れる介護)だけがお仕事の内容だけではなく、生活援助(掃除、洗濯、調理、買物代行など)も行われます。

生活援助従事者研修は、どなたでも受講できる研修のひとつで、訪問介護の生活援助中心のサービスを提供する資格になります。研修のカリキュラムは59時間で、介護職員初任者研修の130時間と比較しても短時間で取得できます。また、生活援助従事者研修を取得すると、介護職員初任者研修のカリキュラムが一部免除になるといったところも、こちらの資格を取得するメリットになります。

▼ 生活援助従事者研修のカリキュラム

生活援助従事者研修の科目 時間
1. 職務の理解 2時間
2. 介護における尊厳の保持・自立支援 6時間
3. 介護の基本 4時間
4. 介護・福祉サービスの理解と医療の連携 3時間
5. 介護におけるコミュニケーション技術 6時間
6. 老化と認知症の理解 9時間
7. 障害の理解 3時間
8. こころとからだのしくみと生活支援技術 24時間
9. 振り返り 2時間

週に1回の研修を受ける場合、約2ヶ月程度の受講期間になります。

こちらを修了すると、生活援助従事者として介護事業所の訪問介護員の一員として働くことができます。また、障害福祉サービス事業所(就労継続支援事業所)の家事代行 サービススタッフとしても活躍できます。 介護職に興味があっても体力に不安を抱える介護職未経験者の方や、キャリアップを目指していきたい方にはぜひ知っていただきたい資格です。

3. 介護事業所インタビュー「介護の現場に入って10ヶ月、今の気持ち」

▲ 今回は、介護の業界にチャレンジして10ヶ月が経つ株式会社 K-WORKER 神楽坂営業所 堀井さんにお話をお聞きしました。

かいチャレスタッフ:この業界に入られて、どれぐらいの期間になりますでしょうか?

堀井さん : まだ10カ月ほどになります。

かいチャレスタッフ : 10カ月前にこちらに入られてお仕事されてるってことですね。この業界に入ったきっかけはありましたでしょうか?

堀井さん:前職で少子高齢化の時代が来ていることを深く学んでいたのですが、介護業界のようにその問題に深く入り込んだ仕事をしてきたわけではなく、こういった仕事をしたいなという気持ちはありました。

そこで、当社で働いている高校の友人から、この会社を紹介していただきました。 やはり介護の世界っていうのを何も知らなかったので、すぐには決められなかったのですが、何度か話したり自分で調べていくうちに「これだ」と思い介護の世界に入ることにしました。

かいチャレスタッフ:ちなみに前職はどんなお仕事をされていたんですか?

堀井さん : コンビニエンスストアチェーンに入り、2年間、店長業務の職務に就き、その後8年間オペレーション、フィールドカウンセラーという経営のアドバイザーを行っていました。

かいチャレスタッフ:まったくの異業種からということで、不安な点はありましたでしょうか。

堀井さん:はい。人のためになる仕事がしたいっていうのが、自分の中でありました。

それと、前職で高齢者の方に配達を行ったり、認知症の方が買い物に来て、その度に接客をしたりして。ああ、困っているんだなということを感じていて、お店でできなかったようなそれ以上のことができればいいなという思いがあり、それが強いのかもしれません。何よりも、やはり人のためになることしたいっていうのがありました。

かいチャレスタッフ:介護のお仕事をはじめてから、やりがいを感じられる瞬間はありましたでしょうか?

堀井さん:一番は普段の「ありがとう」ではない、それ以上の「ありがとう」をもらえることです。今までの接客を行っていた経験で得られた「ありがとう」ではなくて、本当の「ありがとう」を感じることが一番やりがいだと思います。

その分、努力しなくてはいけないというのも、今の自分のやりがいではあります。

かいチャレスタッフ:慣れないことに最初は大変だったと思うのですが、堀井さんはどう克服していったのでしょうか。

堀井さん:同行表(日々のお仕事をテキストベースで振り返るための書類)というものがあるんです。私は自分で書いたものを全部フォルダにまとめました。紙ベースで、何100枚になるんです。ユーザー様の情報をファイルにまとめて、手順や、その利用者さんのちょっとした性格だったりと、そういったことを6ヶ月以内にまとめていきました。そういった作業をすることで、振り返りができていたんだと思います。

かいチャレスタッフ:資格の取得とかキャリアアップなど、これから介護業界にチャレンジしようと考えている方は気になるところではあるかと思うのですが、堀井さんはどうでしたか?

堀井さん : まず初任者研修があります。これは費用がかかるんですけど、当社で負担していただき、その間も働かせてもらうことができました。その間、給料も払っていただいて、そのことにとても感謝してます。今は、次のステップである実務研修のために、しっかりと学ばせてもらっています。介護福祉士の資格を取得するには、3年間の実務経験が必要なのですが、能力や人間性の部分を資格の取得と同時に学んでいきたいと思っています。

かいチャレスタッフ:働きながら資格を取得するために勉強をすることで、現場に役立ったことはありますか?

堀井さん:まず、介護の言葉だけは知っていたのですが、この初任者研修を受けていない状態と受けた後では、私が思っていた介護と認識が別物でした。 まず初任者研修の資格を取ってから介護の仕事をするのとそうでない場合とは、だいぶ違うと思います。

かいチャレスタッフ:これから未経験で異業種から転職される方に何かアドバイスはありますでしょうか。

堀井さん : 本当に介護未経験であれば、最初の6か月が大事になってくると思います。非常に大変なんですけど、真剣に取り組んで努力する。また、それに耐えられるかが一番大事なのかなと思います。訪問介護なので道を覚えることだけでも、とても大変だったんです。 自転車でこの全然知らない土地の道を覚えるのも大変ですし、後は利用者様の要望やサービスの手順を覚えるのも最初は難しかったです。でも、6か月を乗り越えてほしい、それだけは伝えたいなと思います。

かいチャレスタッフ : 堀井さんはその6ヶ月をどうやって乗り越えていったんですか?

堀井さん:一番は本当に友人です、色々と相談に乗っていただきました。会社の先輩方もフォローしてくださったりしたので、周りの方にはだいぶ助けていただいたと思います。自分一人の力というよりは、運良く周りの方に助けていただいて耐えられたっていうのを感じます。

かいチャレスタッフ:介護の現場において、どういう人材が求められると思いますか?

堀井さん:笑顔で挨拶できる人、まずそれだと思います。自然に挨拶できる人って人間性がすごくいい人だと思います。挨拶を言われないとできない人じゃなくて、自分からしっかりできる人であれば、どこの利用者様のところに行っても好かれるし、事業所でも先輩から声かけやすいと思うんですよ。

かいチャレスタッフ:今、一日に何件ぐらいの利用者のご自宅に訪問するのでしょうか?

堀井さん : 平均だと6件程です。多い時には7件、8件あります。1件が長いと1時間程度、短いと30分程度になります。

かいチャレスタッフ : 10ヶ月ほどたって、大変な時期を乗り越えて心境に変化はありましたか?

堀井さん : そうですね、また利用者様に会いたくなるんです。少し心配なのかもしれないですけれども、やはり1度行って心通わせるじゃないですけど、信頼関係を築いていくうちにまた行きたくなるので、次の仕事も楽しいです。相手にもそう思っててくれたらいいなって思うんですけれど。

かいチャレスタッフ:堀井さんの今後の目標って何かあったりますでしょうか。

堀井さん : 私は今の会社で上を目指すじゃないですれけど、会社もまだまだ規模が大きくできればいいかなと思っています。介護の教育関係の仕事もやっていきたいなと今は感じています。そのために今学んでいる資格もしっかり取得して、新しく入ってきた人に色々教えていきたいなって思ってます。本当に介護に関しては教育の面がすごい難しいと思います。シチュエーションが多様すぎて簡略化したマニュアルができないんです。そのあたりを、何かうまく私が力になれればいいのかなと考えてはいます。

かいチャレスタッフ:かいチャレのインターンシップという制度についてはどう思いますでしょうか。

堀井さん:一度経験できるというのは、やはり大きいのかなとは思います。話すで聞くだけではなくて、経験するということはとても大事だと思います。

かいチャレスタッフ:堀井さんのお話、とても参考になりました。ありがとうございます。

▼ インタビューは動画でもご視聴できます

4. 今回ご紹介した事業所情報(K-WORKER 神楽坂営業所)

今回取材を行わせていただいた、K-WORKER 神楽坂営業所。介護業界で働くことの魅力がとても伝わり、同時に働くスタッフの方へのケアもされていることが素晴らしく感じました。未経験から介護のお仕事をスタートした方は、73%もいらっしゃるそうです。

事業所名 K-WORKER 神楽坂営業所
事業所所在地 東京都新宿区早稲田鶴巻町535 翠彩ビル1F
種別 訪問介護・移動支援・居宅介護-障害福祉サービス-
最寄り駅 東京メトロ 東西線「早稲田駅」 徒歩3分
募集職種 訪問介護員(ホームヘルパー)
事業所PR ●訪問介護員数33名在籍
・正社員93% ・未経験者から介護をスタートした者73% ・介護福祉士国家資格取得人員65% ・他業界からも多数転職…(飲食・IT・アパレル・放送・教育などなど…その他多数)
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