介護業界で働く先輩にインタビュー「本当は働きやすい環境が整っている介護の現場」
Contents(目次)
かいチャレの魅力!インターンシップで就職前の不安を解消!
【インタビュー】社会福祉法人 三徳会 「品川区立荏原特別養護老人ホーム」相ヶ瀬さん
これから介護業界を目指す方へ
介護事業所紹介
かいチャレの魅力!インターンシップで就職前の不安を解消!
「かいチャレ」では、介護職未経験者でも安心して働けるようにインターンシップを通した就労支援を行っています。インターンシップと聞くと、学生向けと感じられる方もいらっしゃると思いますが、かいチャレのインターンシップでは、介護未経験者であれば(※学生は除く)どなたでも参加が可能です。
・介護のことに詳しくないけど働ける場所を探している
・介護職にどのような働き方があるのかが分からない
・自分の働ける時間に合った働き方がしたい
・介護の資格を取得して、手に職をつけたい
・自宅から近い距離で働ける場所を探している
インターンシップに参加された方は、「インターンシップで介護のお仕事を体験してみて良かった」とのお声を多数いただいております。介護のお仕事は、さまざまな種類がありますし自分だけで選択するのはちょっと難しいかも..とお考えの方でも、お気軽にご参加いただけます。
インターンシップを経て介護事業所に就労するメリット
とくに未経験者の場合、職場で実際に働く内容がわからないまま求人情報から応募し面談を行うといった流れですと、
「思っていた仕事内容と違った」「大変さを分かっていなかった」「続けていくことが難しそう」といった不一致が出てきますよね。
インターンシップでは、最大5日間しっかりそれぞれの事業所での働き方や、分からないことを把握してから働くことができるのでそのような不一致が起きにくいシステムになっています。
まずは、お気軽に説明会へご参加下さい!
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【インタビュー】社会福祉法人 三徳会「品川区立荏原特別養護老人ホーム」相ヶ瀬さん
今回は、社会福祉法人 三徳会「品川区立荏原特別養護老人ホーム」へお伺いし介護士の相ヶ瀬さんにインタビューをさせていただきました。
かいチャレスタッフ : 本日は、よろしくお願いいたします。相ヶ瀬さんはどのような経緯で介護職に就き、どれぐらいの期間働いているのでしょうか。
相ヶ瀬さん(以下敬称略) : 専門学校に2年通い、そのまま新卒で三徳会に入りました。ちょうど11年、この三徳会でお世話になっています。途中で産休は取ってるんですけど、仕事に復帰してもそのままこちらで働いています。
かいチャレスタッフ : 学生の時点で、介護職を目指されていたんですね。
相ヶ瀬 : 当時、祖母が一緒に住んでいて、その時は特に感じてはいなかったんですけれど、今思えば93歳と高齢だったので、一緒にご飯を食べたり、トイレのお世話もやったことがあって、実は、介護をやっていたんだと思います。その時は祖母の手助けをやっていただけなのですが、高校に進学すると、ちょうどその高校でヘルパー2級が取れることを知り、ちょっとやってみようと思い、高校卒業後の進路を考えたときにも品川区に福祉専門学校があったので、家からの距離も近いということで、そのまま専門学校に行き就職に至った形です。
かいチャレスタッフ : 三徳会さんを見つけたのは学校からの紹介だったんでしょうか。
相ヶ瀬 : 専門学校が実習が多いところで、品川区内の施設何カ所か行ったりとかするんですけれど、三徳会の主な施設全てで実習を行いました。三徳会には当時、特養の施設が3つあり、その3つにそれぞれ実習で行っていて雰囲気も分かっていることや家からの距離も近いことなどを考慮して、ここに入りました。
かいチャレスタッフ : 高校生のときには既に介護の知識は身についたのでしょうか?
相ヶ瀬 : 当時は、本当に簡単な介護のことしか学んでいなくて、専門学校で詳しく学びました。
かいチャレスタッフ : 実際に現場での仕事と、学校で学んでいて想像していたものとは違いましたか?
相ヶ瀬 : 違いました。けれど、実習は、1カ月程度の期間も行ったりとかするんです。ですので、現場ってこんな感じなんだと心の準備が自分の中でできていたので、就職してからギャップを感じずに行けたかなと思ってます。
かいチャレスタッフ : いろいろな職場が介護職にはあると思うのですが、特別養護老人ホームに決めた理由はあるのでしょうか
相ヶ瀬 : 訪問介護も実習で行ってみて、訪問介護の現場がお料理を作ってあげるシーンがあって、それはちょっと難しいなって思いました。笑
自分はそこまで料理が得意ではないので、ご利用者さんのために塩分考えてご飯を作ることが難しいと考えた時に、訪問介護よりもやっぱり施設の方が自分的には働きやすい場所だと感じました
かいチャレスタッフ : 働き方としても、特別養護老人ホームが合っていると感じたりする面はありますか?
相ヶ瀬 : そうですね。特養って日勤で考えても早番と日勤と遅番があるので、やっぱり子供の体調とかが悪くて休んでしまう時も他の職員がいるからまだ安心だったり、どうしても休まなければならないときに、休みやすいと思います。
かいチャレスタッフ : 基本的にはシフト制で働かれているとお聞きしました。
相ヶ瀬 : はい。主任がシフトを作ってくれるんですけど、前日遅番で翌日は早番になるとかは無く、いろいろな配慮をしていただいています。今は、時短勤務を使わせてもらっているので、5時に終わってすぐ近所のスーパーで買い物しがてら保育園へ迎えに行って自宅へ帰るみたいな感じの生活をできています。今は、子供の関係もあり日曜日お休みをもらっているんですけれど、月曜日から土曜日の間でシフトを入れてもらい、月9日休みになるように作ってもらってます。
かいチャレスタッフ : 少し職場の環境的なところもお伺いしたいのですが、どういったメンバーで業務を行うのでしょうか。
相ヶ瀬 : この施設では、特養が3階と4階なんですけど、それぞれ3階と4階に職員がいて、3階は3階でそのフロアのご利用者さんを見ています。その日によって遅番・早番・日勤が変わってくるので、チームのメンバーは変わりますけど、3階は3階のメンバーで業務を行っています。
他にも、居室担当は決められてはいるんですけれど、本当全員で皆さんを見ていくっていう形ではあるので、居室担当の人じゃなくても、みんなで相談して、みんなで見ていくっていう形になっています。
かいチャレスタッフ : 周囲のメンバーと仕事が進められるのは、一人に負担が偏らない点も含めて頼もしいですね。ちなみに、介護職未経験の方がこちらの施設で働き始めたケースについてお伺いしたいと思うのですが、今まで一緒に働いたメンバーで未経験の方はいっらしゃいましたか?
相ヶ瀬 : 実際に、2年前に入ってきてくれた新人さんが介護職をやったことがない方でした。私はちょうど産休中だったので、後から聞いた話なのですが未経験で入ってきてくれて、今はもうしっかり任せられるというか、スムーズに働けているので、やる気さえあれば未経験者でも可能なお仕事だと思います。けれど、体力は使うので、体力はあった方がいいかなとは思うんですけれど。
かいチャレスタッフ : その方のように未経験の方がスムーズに介護の職に就くためには、どういった心構えを持っておいた方が良いなどアドバイスはありますか?
相ヶ瀬 : 本当にいろんな職員がいるので、何か一概には言えないのかなと思うんですけれど、やっぱりお通じなどの下の世話とかもするので、おむつを替えながら、「実は苦手なんだよね」って言う職員もいるので、慣れっていうのもあると思います。
最初は私も他人の下の世話をするっていうことは抵抗はありましたけれど、自分も子供を産んでみて、自分の子供の世話をするのと同じように、もし手についても洗えばいいしと思えるぐらい大雑把な方が向いてるかもしれないです。気にしない方の方が。(笑)
私は、ご利用者さんとお話しすることが好きで、ちょっと申し訳ないんですけど、友達として話すように昔の話をしてくださったり、日常の本当にたわいもない会話で冗談を言ったり、そういったコミュニケーションが自分の中では楽しいと思えるんです。介護していくとずっと一緒にいるので、この方はこれぐらいの冗談だったら返してくれると分かっていると本当に相手も笑顔で過ごしてくださったり。
ただ、認知症の方の対応はどうすればいいんだろうという悩みはありました。特養は基本的には自宅に帰るということが少ない環境なので、利用者さんから帰宅願望で「帰りたい」って言われた時に、デイサービスとは違い「あと何時間したら帰れるからね」っていうのが嘘になってしまう。その嘘をついていること自体が最初はすごい申し訳なくて、嘘なんだよねと思いながらも言ってしまう自分に悩んだことはありました。そのときに、他の先輩の声掛けとかを聞いていると、「あと何時間で帰れるよ」という言い方をしなくても、他の会話にお話を持っていくことで、帰りたいという気持ちが薄れたりすることもあるので、やはり学んでいくことがたくさんあると思います。
かいチャレスタッフ : 雇用形態についてもお伺いしたいのですが、今現在、働いている方は、パートさんやアルバイトさんもいらっしゃるのでしょうか?
相ヶ瀬 : いらっしゃいます。派遣さんもいますし、私より前から働いているパートさんもいらっしゃいます。むしろパートさんと派遣さんがいないと回らないかなぐらい本当に助かっています。
パートさんは半日の方もいらっしゃいますし、その方によって、それぞれ相談していただいて、週3日勤務や、中には週3回日勤だけで入ってるけれど、1日だけ半休をもらってるなど様々な働き方があります。
かいチャレスタッフ : 介護業界の働き方は、他の業界に比べても働きやすい環境にあるのではないかと思うのですが、相ヶ瀬さんはどう感じられてますでしょうか。
相ヶ瀬 : 私は結構働きやすいとは思っていて、先程もお話したとおりチームで1日勤務をしているので、以前、先輩に言われたのですが、「ここの施設で一人が休んだとしても他の職員がいるから大丈夫。ただ、あなたの子供はあなたしかいないでしょ、お母さん」と言っていただいて、その言葉にすごい救われました。他の保育園のママさんに聞くと、自分がやらなきゃいけない仕事があるから休めないとか、上司にこう言われたとかを聞いたこともあるので、それに比べると周りがいるからこそ休めるじゃないですけれど、申し訳ないけどお休みをいただけるっていうのは助かってるなと思います。
かいチャレスタッフ : 介護業界で働いている方々にインタビューを行っていると、とても素晴らしいお仕事のように感じます。介護業界で働いていて良かったことはありますか?
相ヶ瀬 : よくよく考えてみると、結局私もここで働くために子どもを保育園に預けて見てもらったりしているのと同じで、見ることが本当に辛いからこういう施設に申し訳ないけど入ってほしいという理由で利用してくださっているご家族もいらっしゃると思うので、その家族がより暮らしやすくなってる部分があると考えると、介護をやっていて良かったと思います。
今はコロナなので制限があったりするんですが、面会の時など、以前は日中の時間帯はお好きな時間に来ていただいて、廊下でお菓子を一緒に食べてたりするご家族もいたり、そこで一緒に話したりして「本当に助かってます」「ここ入ってとても話しをするようになりました」と声をかけて下さるご家族もいらっしゃったので、そういう時は本当に良かったなと思いますね。
かいチャレスタッフ : 実際の現場についてよく知ることができました、ありがとうございます。
これから介護業界を目指す方へ 三徳会「品川区立荏原特別養護老人ホーム」 生活サービス室長 白井さん
現在、「品川区立荏原特別養護老人ホーム」の生活サービス室長の白井さんにも荏原特別養護老人ホームについてお話をお聞きしました。
かいチャレスタッフ : 未経験者にとっては、様々な施設や職種の違いを理解することがとても重要なことだと思うのですが、「特別養護老人ホーム」とはどんな施設なのでしょうか。
白井(以下敬称略) : 特別養護老人ホームは、基本的に要介護3以上の方が入所できる施設になっています。高齢者の入所施設ですと、一番介護度の高い方がお入りいただくようなところが特別養護老人ホームです。
有料老人ホームはもう少し介護度が軽い方もいらっしゃって、ケアの内容も軽度なお手伝いで生活できる方もいらっしゃるかもしれません。
特養は、やはり最後の終の住み家(ついのすみか)という意味合いも含んでいて、三徳会では看取り介護もしております。皆さんの今までの生きてきた色々な人生が凝縮されている側面があり、最期の時をご一緒できるというのは、すごく私たちにとっては貴重な体験だというふうに思います。
かいチャレスタッフ : 白井さんは、新人の方とも多く接する機会があると思うのですが、新人さんがつまづきやすいポイントなどはあるのでしょうか。
白井 : 現実問題一対一での介護と合わせて複数の方がケアを行うことも多くある為、職員で声を掛け合いながらケアをしていくということが大切になりますので、そのあたりは一つ つまづきやすいポイントだと思います。たとえば、私はこの人に丁寧に接したいと思っているけれど、他の方に呼ばれている状況などです。やはり特養というのは、そういう場面が多くて、自分の思うような介護と違うんだ、というような思いに至ってしまうことはあるかなと思います。
かいチャレスタッフ : 新人の方皆さんは最初どのような形でお仕事を覚えていくのでしょうか。
白井 : 最初は先輩職員が付いてOJTをすることになります。それを経て、先輩職員が離れて一人で教えてもらったことをやっていくので、その段階で、先輩についてもらっているときと全然違うと思ってしまい、つまずいてしまうことがあるかもしれないです。何回、付いてもらえるんですかという話は面接でもよくありますが、ただ、やっぱりずっと先輩が付いていても独り立ちはできないので、状況に慣れていくことが大切です。
かいチャレスタッフ : これから働こうと思っている方の中には、ご自身の年齢などを気にされる方もいらっしゃると思うのですが、いかがでしょうか。
白井 : 荏原ホームは、広くて120名の方が入れるような施設ですので、長い導線を移動しなければいけないという体力的な側面と、たくさんの方の情報を覚えなければならない、そういった点では、やはり年齢が若い方が有利かもしれません。ですが、20代の子ではできないような対応を50代60代の方はできたり、高齢者が納得するようなご説明が可能だったり、そういう面では20代にはできない技を持っているかと思います。全員が20代でもやはりうまくいかないと思いますし、全員が60代でもやっぱりうまくいかない。満遍なく様々な世代がいるということが重要だと思っています。荏原ホームでは、上は70代の職員がいたり、下は20代前半の方が働いてますので、バランスが良い職員の配置ができているというふうに思います。
これから働く方へのメッセージ
介護は大変やりがいのある仕事だと思います。
皆さんが今まで培われたご経験が必ず役に立つと思います。ただ、勉強は続けていかないといけないと思いますので、入られて職務に慣れると同時に介護の勉強も始め、そして継続していくっていうことが大事かと思います。ぜひ、その一歩を踏み出していただければと思います。
4. 今回ご紹介した事業所情報(社会福祉法人 三徳会「品川区立荏原特別養護老人ホーム」)
インタビュー