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MBAのマーケターから介護に転身! 「介護ってかっこいい職業」

1.訪問介護員の仕事内容は?

ホームヘルパーという言葉を耳にしたことはあると思います。ホームヘルパーとは訪問介護員のこと。利用者一人ひとりに合わせて作成されたケアプランに基づき、利用者の自宅を訪問して必要とする介護サービスを提供します。

介護サービスの内容は大きく3つに分かれます。

1. 身体介護 利用者の身体に直接触れるサービスです。着替えや入浴、食事の介助、排せつ介助などが該当します。

2. 生活援助 利用者の日常を手助けするサービスです。掃除や洗濯、食事の調理や買い物などの生活援助が該当します。ただし、ホームヘルパーの仕事は家事の代行ではありません。あくまで利用者ができないことの支援になります。

3.通院介助 利用者を病院にお連れするサービスです。病院までの移動や歩行の手助けや、受診の手続きなどの代行や、薬の受け取りなどが該当します。

ホームヘルパーとして働くには資格が必要です。1の身体介護を行うには、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上の資格が要りますし、2の生活援助業務のみの場合でも生活援助従事者研修が必要です。介護職員初任者研修の上位資格である実務者研修、介護福祉士の保有者もホームヘルパーとして働くことができます。 なお、実務者研修を修了した上で喀痰吸引等研修(実務研修)を受けたホームヘルパーは喀痰吸引などの医療的ケアを行うことも可能です。

ホームヘルパーとして働くことができる主な資格


・介護職員初任者研修 ・実務者研修 ・介護福祉士 ・生活援助従事者研修(生活援助業務のみ)

【インタビュー】クリップス・パートナーズ 代表 ムリンズ・由美子さん

今回訪れたのは東京都練馬区で、サービスを開始して約9か月という「クリップス・パートナーズ」。MBAを取得し、海外や日本で優秀なマーケッターとしてビジネスをされていたムリンズ・由美子さんがこれまでとは全く異なる介護というビジネスに挑戦。訪問介護の事業を始められました。そこで、ムリンズ・由美子さんが感じた介護という職業の可能性や魅力についてお話を伺いました。

「気持ちを手繰って行ったら介護業界に行きついた」と会社設立


かいチャレスタッフ : ムリンズさんは、前職は介護とは全く関係ないお仕事だったとお聞きしました。

ムリンズさん(以下敬称略) : そうなんです。新卒で金融業界に入って、その後海外でMBA(大学院で経営学を修了した称号)を取得し、そのまま海外市場でマーケティングや経営の仕事をしていました。日本に戻ってきたのは7年前くらいでしょうか。日本の企業でもマーケティングの仕事をしていたのですが、コロナで仕事も世界も想像したこともない変化を遂げていく。そんな渦中にあり今までやってきた仕事は卒業して、それまで温めてきたものに挑戦しようと思ったんです。

かいチャレスタッフ : コロナがきっかけだったのですね。それまで温めてきたものをとのことですが、介護のお仕事についてはずっと考えてこられたということでしょうか。

ムリンズ : そうですね。介護という特定事業の意識はありませんでしたが、私の場合、障がいを持った方は身近な存在でした。私には出産の影響で重度の障害を持った兄がおり、生まれた時から障がいを持つ人と関わってきました。しかし私が子供の頃は、社会は今より閉鎖的でしたし、障がいを持った方に対する心無い言葉を聞くこともありました。

その後、結婚して子どもが生まれたら、二人目が重度の障害を持っていました。この世に生を受ける人は、みんなある意味奇跡だと思います。生まれてきた我が子が幸せになるために、親として何ができるか。そして、この子の人生には意味があり、価値があり、それを形に変えるにはどうすればいいかを考えましたし、現在もそれは大きな課題で、私の日常です。

そうして子供の成長と並行して両親が年を取ってきました。両親とも社交家で活動的だったのですが、ある日父が倒れて半身不随、そして人工透析が必要な体になりました。父が他界した後は母が認知症に苦しみました。私が知る両親は、いくつになっても、どんなからだになっても、父らしく、母らしく人生を歩むことを望んでいたと思います。私は何をしてあげるべきだったのか、そして、同じ想いを抱える人たちに何ができるのか。そんなことを考えました。

かいチャレスタッフ : それで思い切ってこれまでの世界から介護の世界に飛び込まれたのですね。

ムリンズ : 人生はひとつの物語だと思います。一生を通じて自分が主人公である物語を作っているんですよ。息子のように重度の自閉症で独立することができなくても、彼はやはり自分の物語の主人公なんです。そして、彼と向き合っていると、例え言葉で表現できなくても、何が楽しいのか、何にこだわって生きているのかどんどんわかってくるんです。目の前にいる人が今、望んでいることは何だろう、何をしたらこの人の人生は輝けるだろうということを探りながら一緒の時間を過ごす。私たちが作った、彼らにはちょっと住みにくい世界で、彼らの伴走者になる。ヘルパー自身も登場人物の一人になることで、その人たちの人生の物語を作るお手伝いができる。それが私の目指す介護なんです。

介護は一人ひとりの人生に触れ合う仕事。毎日違う発見や気づきがある

かいチャレスタッフ : 介護の会社を立ち上げられて約9か月になりますが、実際に始めてみていかがですか?

ムリンズ : そうですね。前職のマーケティングというのは世界を高い位置からクラスターに分けて見ていくんですね。例えば日本の30代の男性はどういうものが好きかというのを統計学に見て、戦略を作っていく。でも、介護職というのは、全く逆で、顕微鏡で一人に焦点を合わせていく仕事なんです。もう全然違います。あー面倒くさい、こんな小さなことにこだわってと思うこともあります。でも、そのこだわりこそが個人の尊厳なんです。そして、その方たちの人生に触れることで、自分が知らなかった世界を知り、新しい発見や気づきがあるんです。そして更に利用者さん二人の人生に関わることで、また新たなる発見や気づきがある。介護の仕事を通して、自分の1日が24時間に留まらず、どんどん飛躍的に大きくなっているのを感じますね。

かいチャレスタッフ : 逆に大変だなと感じたことはなかったですか? 介護のお仕事というと、「キツイ」「キタナイ」「キケン」という3Kという言葉で言われたりと敬遠されがちだったりするようですが。

ムリンズ : 現実問題として、体にキツイことはありますし、やりたくない仕事もあると思います。うちのヘルパーさんも「今日はキツかった、大変だった」と言って帰ってくることがあります、でも「有難う」の声を聞き、「今度はいつ来てくれるの?」と帰り際、背中から言われると、気持ちがリセットされ、キツさも充実感となるようです。ヘルパーさんとは時として、家族以上の人生のパートナーとなることもあり、来るのが待ち遠しい存在になると思います。介護は確かに大変だけど、そういう喜びというかリターンがある仕事じゃないでしょうか。

それに私、介護の仕事って、かっこいい仕事だなって思うんです。

かいチャレスタッフ : そうなんですね。どんなところがかっこいいと感じているのですか?

ムリンズ : お医者様がかっこいいっていうのは、病気やケガをされた方を治して救う、救命士のカッコよさ。介護とは当たり前であるはずの日常を、当たり前に過ごせない人の生活のパートナーになり、日常の綻びを補うこと。日常って、人間が生きていること、そのものなんです。その日常を支え、自分の存在が救いや希望になるかもしれない介護の仕事ってカッコよくありません?そんな言い分はキレイごとではないかとか、まだ経験が浅いからだと言われるかもしれませんが、私は介護の仕事がかっこいいと、皆にも思ってもらいたいんです。

子どもたちに介護はかっこいいお仕事と思ってほしい。夢と可能性が広がっています。

ムリンズ : 介護の仕事がかっこいいと思ってもらいたいのには、別の理由もあるんですよ。

かいチャレスタッフ : それはどんな理由ですか?

ムリンズ : 小学生の一番なりたい職業に介護の仕事って出てこないですよね。アスリートとか、現実的なところで会社員とかも入ってきたりもしているのに。それは露出が足りないからだと思うんです。介護がどういう仕事なのかということを皆が知らない。介護の仕事はプロの仕事です。プロの技術で人助けをしている。そんな姿をご家庭に介護される方がいなければ目にすることもないでしょう。介護がすごい職業だと感じ、かっこいいと思うようになれば、介護の仕事に就きたいと思う若者も増えるんじゃないでしょうか。いつかなりたい職業ランキングの上位に介護職が入ってくるかもしれません。

かいチャレスタッフ : それはあるかもしれません。自分も親がなくなる時に訪問介護のお世話になりましたが、その手際や対応の見事さに頭が下がると同時に、かっこいいなと感じました。

ムリンズ : 若い方で介護のお仕事に入ってくる方って、親や親戚など周りで介護のお仕事をされている方が多いんですよ。どういう仕事か、その尊さを知っているからではないでしょうか。

まず、介護職のイメージを変える。制服とかかっこよくするのもいいですね。入口はそんなところでもいい。この業界を知ってもらう努力をしていかなければならないと感じています。

かいチャレスタッフ : かいチャレの取り組みも、そのひとつともいえますね。

ムリンズ : そう思います。行政の頑張りのひとつですね。私が海外の介護に触れてきて感じるのが、日本は介護の先進国だということ。北欧も福祉先進国と言われますが、介護に対してこれだけ真面目に取り組んでいる国のトップクラスに日本はいると思うんです。国が豊かであること、高齢者の急増に対しての行政の目論見と、共存性の高い国民性あってのものでしょう。もちろん現状に満足するのではなく、介護の在り方は時代にあわせて変えていかなければいけないと感じます。生意気と思われるかもしれませんが、この業界に参入したばかりの、素人の視点と変わらない立場にいるからこそ気づくこともあるのではないかと考えます。日本で介護福祉士の第一号は平成元年。まだ33年くらいしか経っていない新しい業界です。いろんな可能性があり、どんどん進化していく業界だと思います。私はいっぱい寄り道をしましたが、この業界に大きな希望と魅力を感じて、飛び込んでみることにしました。始めるのに年齢も経験も関係ありません。夢や可能性を感じたら、どうぞ皆さんもこの業界にチャレンジしてみてください。

介護の仕事を考えている方へ

私は誰でも介護の素質というのを持っていると思います。ただ、その中で介護という仕事に一歩踏み出せる人は、人の心に寄り添って考えることができる人だと思うんです。仕事でハンバーグを作りなさいと言われて、ハンバーグを作ってみる。その時、食べる人のことを考えてね。どうしたらバランスの良い食事になるだろう、ちょっとサラダを添えてみようかなと考えられる人。相手に寄り添う心と、向上心があれば、いい介護士になれるんじゃないでしょうか。相手に寄り添う心があれば、毎日毎日が同じ仕事ではなくなるので、新鮮な気持ちで向き合えると思いますよ。


▼ インタビューは動画でもご視聴できます


事業者情報

 

今回インタビューにお伺いしたクリップス・パートナーズは、「私たちを選んでいただいた方の、かけがえのないパートナーになるという想い」を大切にしていることがインタビュー全体を通して、とてもよく感じられました。私達スタッフも、介護が心から「かっこいい仕事」だと思いますし、この素晴らしい仕事をより多くの方に知っていただきたいと願っています。

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  • 未経験者OK
  • 独自の昇給制度
  • 年齢不問
  • 働き方相談可
事業所名 クリップス・パートナーズ
事業所所在地 〒175-0093 東京都板橋区赤塚新町3-20-9
最寄り駅 東武東上線成増駅、地下鉄成増駅より徒歩7分
募集職種 介護ヘルパー・サービス提供責任者
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