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介護業界で働く先輩にインタビュー「意思が通じる瞬間の喜び」

介護老人福祉施設 特別養護老人ホームとは?

今回は、かいチャレに参加いただいている事業所である小平市の特別養護老人ホーム 晴風苑様にお伺いして、いろいろなお話をお聞きすることができました。この記事を読んでいただいている方の大半の方は、「老人ホーム」ということばには馴染みがあっても、それぞれの施設がどういった役割を持っているかを把握している方は少ないのではないでしょうか。

今回は、特別養護老人ホームのサービスについて見ていきたいと思います。

特別養護老人ホームの特徴として、まず挙げられるのは民間施設ではなく公的施設であるということです。主に地方公共団体や、都道府県知事等の認可を得て設立された社会福祉法人になります。

民間ではなく公的施設のため、利用するための費用も比較的安価にサービスを受けることができます。特別養護老人ホームのサービスは、65歳以上の方で、身体や精神上著しい障害があるために常時の介護を必要とし、かつ、居宅での介護が難しいという判断がされた方が対象となります。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、入所者が可能な限り在宅復帰できることを念頭に、常に介護が必要な方の入所を受け入れ、入浴や食事などの日常生活上の支援や、機能訓練、療養上の世話などを提供します。介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、入所者の意思や人格を尊重し、常に入所者の立場に立ってサービスを提供することとされています。

※ 厚生労働省 介護サービス情報公表システムより抜粋

さらに、特別養護老人ホームは、要介護3以上の方(要支援1・2の人は利用できない)が基本的には対象となります。(要支援1〜2、要介護1〜5の認定の目安の説明は次回以降のブログで書いていきますが、簡単に要支援の状態と、要介護の状態にも触れておきたいと思います。)

「要介護状態」とは


身体上又は精神上の障害があるために、入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部又は一部について、厚生労働省令で定める期間にわたり継続して、常時介護を要すると見込まれる状態であって、その介護の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める区分(要介護状態区分)のいずれかに該当するもの(要支援状態に該当するものを除く。)をいう。

※厚生労働省令で定める期間 : 原則6ヶ月


「要支援状態」とは


身体上若しくは精神上の障害があるために入浴、排せつ、食事等の日常生活における基本的な動作の全部若しくは一部について厚生労働省令で定める期間にわたり継続して常時介護を要する状態の軽減若しくは悪化の防止に特に資する支援を要すると見込まれ、又は身体上若しくは精神上の障害があるために厚生労働省令で定める期間にわたり継続して日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態であって、支援の必要の程度に応じて厚生労働省令で定める区分(要支援状態区分)のいずれかに該当するものをいう。

※厚生労働省令で定める期間 : 原則6ヶ月


また、特別養護老人ホームでは、主な人員の配置の基準が決まっており、施設長、医師、介護職員、看護職員、生活相談員、機能訓練指導員、介護支援専門員、栄養士、ユニットリーダーなどの専門的な知識を有する方々によって施設利用者の日常の生活をサポートしています。

ちなみに、晴風苑 施設長の河野さんのインタビューの中にも出てきますが、特別養護老人ホームの居室はユニット型(10人程度のユニットごとに共有スペースあるタイプ)と従来型多床室(数人ごとに相部屋として使用できるタイプ)があります。

【インタビュー】特別養護老人ホーム 晴風苑 施設長 河野知子さん

かいチャレスタッフ:晴風苑に勤められて何年ぐらいになるのかということと、介護業界を目指したきっかけを教えていただけますでしょうか。

河野さん(以下敬称略) : 2018年に法人を立ち上げたんですけれども、この法人の立ち上げから関わらせていただいています。高校を卒業して専門学校から介護福祉士を目指す学校に入り介護福祉士の資格を取り、特養や養護老人ホームの法人に入りました。

高校生のときに自分の祖母ががんになり、在宅で母が面倒を見ているのを見ていて、こういうお仕事に興味を持つようになりました。

かいチャレスタッフ : 今回、かいチャレに事業所登録をしてみようと思った理由はあったのでしょうか。いくつかの事業所のお話を聞くと、人材を集めることに苦労しているというお話をお伺いしましたが、そういった事情も関係しているのでしょうか。

河野 : そうですね。介護のお仕事をしたいという方は一定数はいらっしゃるので、声を掛けていますと、ポツポツは来るんです。けれど、人が辞めることになったタイミングで求人を出したからといって、すぐに来るというようなことは少ないと思います。

かいチャレスタッフ : ちなみに、求人をかけて応募して来る方は、未経験者と経験者ではどちらが多いのでしょうか。

河野 : 半々ぐらいだと思います。求人サイトを見て自分で仕事を探す方は、比較的経験者が多いという傾向があります。一方、人材紹介会社や派遣会社の紹介から応募する方は多いですが、こちらから応募する方の中には意外に未経験の方が多いという印象があります。

介護職未経験者が面談前に知っておくべきこと

かいチャレスタッフ : 介護職に対する知識が無い未経験者の方のために、応募する前にこれだけは知っておいてほしいことはあるのでしょうか。

河野 : 欲を言えば、介護ってどういうお仕事だろうという下調べですとか、介護というと介護保険がおそらく皆さん一般の方でもよく聞くと思うので、「介護保険がどういうものだろう」「特別養護老人ホームって何だろうか」という事は調べていただけるといいかなとは思います。

ただ、やはり介護のお仕事は、幅が広く、いろんな業種があります。業種によって全くやることが変わってくるので、そのイメージをどれぐらい持っているのかどうかは、採用するときに気になるところではあります。

かいチャレスタッフ : 実際に、晴風苑で未経験からスタートした方もいらっしゃるのでしょうか。

河野 : 未経験から出発した方は10名ほどいらっしゃって、今年も3名の未経験の方を受け入れています。

かいチャレスタッフ : 未経験者が一連の仕事を覚えられるまでの期間はどれぐらい必要なのでしょうか

河野 : 概ね半年ぐらいは掛かると思います。ただ、その人の持っている基本的な能力にもよるんですよね。理解が早い人は、3ヶ月ぐらいで、ある程度の仕事を一人でこなせるようになれますし、理解があまり早くない方ですと最低でも半年ぐらいかかってしまいます。私達の今までの経験からお話すると、3ヶ月程度で概ね仕事を覚え、4ヶ月目で夜勤を始めて、5ヶ月目で独り立ちといった流れになると思います。

あと、コミュニケーションは大事です。職員同士のコミュニケーションももちろんそうなんですけど、やはり利用者様とのコミュニケーションが図れないと、やっぱりこの仕事も難しいです。人とコミュニケーションを取ることに長けている方はやはりひとり立ちが早い印象はあります。

介護資格の取得のタイミング

かいチャレスタッフ : 介護の仕事がはじまる前に資格の取得が必要なのかと考えている方も中にはいらっしゃるようですが、そのあたりをお伺いしてもよろしいでしょうか。

河野 : これも人それぞれなんですけれども、もし可能であればお仕事を始めたのと同じぐらいに初任者研修の取得を目指すことをおすすめします。初任者研修で言われていることが、実在する利用者さんに当てはめたりして、より飲み込みが早くなるという風に感じます。

要するに、認知症のご高齢者の方と関わったことがなかったり、そういう方々を見たことがない状態で、急に初任者研修の授業を受けてもイメージがしにくいんです。そういう意味では働き始めたのとほぼ同じ時期か、1〜2カ月間働いてから初任者研修に行った方が身になっている感じはします。

かいチャレスタッフ : 資格のお話の続きなのですが、国家資格である介護福祉士まで目指される方ってどれぐらいるのでしょうか

河野 : 実は、ほとんどの方が介護福祉士を目指しています。未経験からスタートして初任者研修だけ受けて入った職員が2名いるのですが、二人とも来年の1月に試験を受けますということなので、やはり介護福祉士の資格を取りたいという人の方が圧倒的に多いですね。

かいチャレスタッフ : 皆さんが介護福祉士という難易度の高い資格の取得を目指される理由は何でしょう。

河野 : まず、一つは単純に資格手当が違うという点と、初任者研修や実務者研修はあくまでも「研修を受けました」という証明なので、きちんと国家資格として認められる介護福祉士になり、ようやく一般的に認められるという意味合いが大きいのだと感じます。転職する時にも、やはり介護福祉士の資格を持っていると有利になるという点もあると思いますね。

かいチャレスタッフ : 資格取得をすること以外にも、介護施設の中でのステップアップみたいなものもあるのでしょうか。

河野 : 意外と特別養護老人ホームの人ってずっと「介護職のままでいいです」という人が多いんです。中にはケアマネージャーの資格を取って、外の世界に出てみたいという子たちもいますが、施設のカラーもあるのかもしれませんけど、ケアマネージャーや相談員だから特別に何か、といったことがあんまりないんです。

相談員たちも現場から上がっていた方達が多くて、わりと現場で一緒になって介護したり話をすることがお好きな方たちで、私たちの上なんだという意識ではないと思うんです。上を目指すというよりは、ケアマネージャーになると施設でローテーションで働かなくても日勤だけの仕事に就けるとか、そういった意味合いで目指す方はいらっしゃいます。

けれど、施設内で目指す所って実はあまりないんです。晴風苑はユニット型なので、ユニットリーダーを目指す方はいますけれど、どちらかというと現場にいたいという人が多いです。

かいチャレのインターンシップ制度について

かいチャレスタッフ : かいチャレを通して1名の方がインターンシップに参加されて就職に繋がったようで、そのときの印象をお聞かせください。

河野 : 社会人経験もされていた方でしたので、非常に熱心に介護の仕事に向き合っていただきました。教える職員側も他部署も非常に勉強になったと皆が言ってますね。

色々深堀りして聞いてくれると、聞かれる職員側が、あれどうだったけなと考えたり、ちょっと緊張感が走ったりなんかして、とてもいい体験だったと思います。実際ご縁があって当苑には入っていただいたので、本当に良かったなって思っています。

かいチャレスタッフ : 実際のインターンシップの内容をお聞かせいただけますでしょうか。

河野 : 5日間のプログラムでやらせていただきました。1日目は、私の方で座学形式で介護保険の仕組みや特別養護老人ホームという場所についてなど介護の御説明をさせていただきまして、その後ユニットで実際に職員と一緒にご利用者様と関わっていただいたり、お昼の準備のお手伝いをしていただきました。

3・4日目には、他部署の体験ということで相談員やケアマネージャー、機能訓練指導員、そういった他の専門職と実際に関わってもらったあと、先輩職員との交流ということで、未経験でうちに入ってくれた職員と座談会のようにお話をするお時間を作らせてもらいました。5日目には、最後の振り返りということで、率直な御意見や5日間を通して感じたことの質疑応答をさせていただいて終了という流れで行いました。

このプログラムの中で、非常に積極性があるように感じましたし、ご本人様の置かれている状況が介護と全く無縁ではないという状況だったので、すんなりと色んな状況を納得していただくということが多かったです。相談員や他部署との関わりの時には色んな質問をしていただいたみたいで、とても熱心だったと聞いています。

かいチャレスタッフ : 今回のインターンシップ生のように、もっといろいろな方に介護業界の良い部分を知ってもらいたいと思うのですが、河野さんは介護業界のイメージをどう感じられていらっしゃるのでしょうか。

河野 : 元々、介護というものの報道のされ方というか、社会が持っているイメージがあまりにもネガティブなものが多過ぎるので、「もっと楽しいものなんだ」ということを気軽に発信できる場があるといいのかなというのは、常々思っています。

YouTube等でやっていることを流したり活動をされている法人もあるかと思うのですが、そもそも「介護」というワードで拒否反応を示してしまう方もいるということをいつも感じます。(介護の業界を知らない人と)もっと堅苦しくない、気軽なやり取りができる場があればいいなと感じています。

かいチャレスタッフ : 確かに介護に対するネガティブなイメージがまだ存在しますよね。

河野 : この言葉遣いが適切かどうかは分かりませんが、たとえば、認知症の方々とお話をしてても会話が成り立たないときがありますが、楽しそうに笑っているのを見て可愛いと私達は思えるんです。それが楽しさに繋がっていると思います。

実は今日、一つのユニットが(ずっとコロナでできなかった)敬老会をやったのですけれど、そういう笑顔を見ると職員が「かわいいね」とつい言ってしまうんです。先輩に対して失礼と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、でも本当にかわいいんですよ。年上の方を敬う前提があるので、そういうことを単純に言ってはいけないといった風潮じゃないといいのになって思ったりはしています。

働いている若い職員たちもかわいいって思うと言っていて、その気持ちは素直に可愛いって表現していいんじゃないのかなと私は思います。

若い世代の職員に対しても、一部の人は、髪の毛を染めることやアクセサリーやネイルはするべきものじゃないと考えている方もいますが、当苑では、髪を染めることも爪が長いと危ないですけれど、きちんと清潔に綺麗な色を塗っていたらネイルも利用者がそれを見て喜びますし、そこを特別扱いすることはないと思います。そういう風潮がやっぱりこう若い人たちが敬遠する一因なのかなと思います。

かいチャレスタッフ : 確かに実際に利用者と接している職員の方々が自然と思っていることを否定する必要性は無いですよね。年上の方であっても「かわいい」と思えることが敬っていないということにはならないように思います。

河野 :認知症の方々って、まるで子供のように、にこにこして可愛い笑顔を振りまいてるご高齢の方もたくさんいらっしゃいます。そういう人達と関わるだけで私達も癒されます。不意に、なかなか会話が伝わらない利用者と意思がが通じる瞬間があると、やっぱり喜びになったりするんです。そういった体験をしてもらいたいなって思うんですけれど、やはりある程度の期間がないと信頼関係が作れないので、そういう貴重な体験があるということも知っていただきたいと思っています。

かいチャレスタッフ : 利用者様と常に接している方だからこそのお話が聞けたと思います。貴重なお時間ありがとうございました。

3. 今回ご紹介した事業所情報(特別養護老人ホーム 晴風苑)

  • 未経験者OK
  • 資格取得制度あり
  • シフト制
  • 年齢不問
事業所名 特別養護老人ホーム 晴風苑
サービス種別 介護老人福祉施設
事業所所在地 〒187-0032 東京都小平市小川町1-497-9
最寄り駅 西武拝島線 東大和市駅 徒歩18分
西武バス 小川橋又は中島町停留所 徒歩9分
募集職種 介護職員
事業所PR

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